前回の記事に引き続き、アカデミックシアターを作成した濱崎さん。今回はその制作秘話について聞いていきましょう!
◯アカデミックに革命を?
──アカデミックソングを作ることになったきっかけは?
濱崎 : 大学院1回生の2月に、お世話になった中央図書館の職員さんや仲間に向けてアカデミックソングの原形を作ったのが始まりでした。今のものとメロディは全く違っていて、これを作り直したんです。
──作り直すことになったのはどうしてですか?
濱崎 : 「何かを残すこと」が大切だと思い、自分が残せるものは音楽だと思いました。そう考えた時、アカデミックシアターにはまだ曲がないことに気づいたんです。また、こういったものを学生が作るなんて聞いたことがないと思いました。
──これまでの曲とは違い、制作には多くの方が参加していますよね。
濱崎 : 元々はソロで作るつもりでしたが、何かをしたい人達を集めてやったら、これはすごいことなんじゃないかと思ったんです。それで自分だけじゃなく、周囲を巻き込んでイベント化しました。僕も含め、集まった人達は共通して「何かを残したい」という思いがありました。僕はこれが尊いと感じましたね。
原点と制作中、そのどちらにも濱崎さんの感謝が込められているんですね。
──アカデミックソング制作秘話を聞かせてください!
濱崎 : 最後までバタバタしていました。実は完成したのは納期ギリギリなんです。クラウドファンディングをしてお金を集めることに失敗して、電話やメッセージ等あの手この手でお金を集めることになりました。当初は女の子に歌ってほしかったので、ボーカルのオーディションをしようとしたんですが、時間が取れなかったために結局僕が歌うことになってしまったんですよ。でも、一番大変だったのはMV撮影でした。
◯ただ演奏するMVからの卒業
──MVにはエキストラの方が多く出演されていますね。やっぱりまとめるのは大変だったんでしょうか?
濱崎 : そうですね。エキストラの子達が楽しそうなのは嬉しいんですが、時間が決まっていたのでスケジュール通りに終わるのかとハラハラしていました。それに実際に撮影すると、頭の中のイメージとの違いが出てくることも大変でした。
様々な困難を乗り越えたからこそ完成した一曲なんですね。早く聞いてみたいですが、インタビューを続けていきましょう!
──苦労の末に完成したアカデミックソング。歌詞について聞かせてください!
濱崎 : 色々ありますが、例えば「知らないことを僕ら忘れている」という歌詞は、知らないことは永遠にあるのに、知ることで知った気になるけど、知らないことも覚えておこうという意味があります。知らないことがあるから繋がろうとする。アカデミックシアターの“ノアの方舟”0というコーナーは、ソクラテスの無知の知からきていることから、これを歌詞取り入れました。
あと、「どんでん返すから」という歌詞は、「知のどんでん」から。これがパワーワードになりました。
歌詞に多くの意味が込められていて、知れば知るほど何度も聞きたくなりますね。
──MVについても教えてください。
濱崎 : MVはアカデミックシアター内にある1のコーナーから順に進んでいきます。これは宇宙が誕生したところから大阪になっていくという意味が込められています。また、MVに限らず曲調には近大ガールズへのオマージュとして、キラキラとした感じが含まれています。他にも近大へのオマージュが多く含まれているので、ぜひ探してみてください。もちろん、僕らしさも忘れずに入っています。
歌を表現している時って、とても自由なんですよね。歌にするのは、自分の頭の中を表現することだと思いました。
様々な部分に近大へのオマージュがあり、視覚も聴覚も刺激される最高級の音楽ですね!
◯Zaghkeyは"Zaghkey"というジャンル
──最後にメッセージをお願いします!
濱崎 : 最近、どうして自分の音楽が評価されないんだろうと悩んでいましたが、僕は“Zaghkey”というジャンルなんだと気づきました。わざわざ人の土俵に行くことはなくて、こういうことをしている時点で僕は一番なんだと。他と比べることじゃないんです。ZaghkeyはZaghkeyというジャンルを確立することを頑張っています!
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