ヒストリー

幼少期は常に親から離れず、一人で何かをしたりどこかに行ったりするのが苦手な子でした。
それでも絵を描く事は好きだったし、工作も好きでした。
しかし小学生の絵日記は自分で納得のいくものが出来ないまま長期休み終盤となり、泣きながら描くというのが毎回のオチでした。小さいながらに自分に厳しく、他人からの評価を気にしていたようです。

中学生の頃はテニス部のキャプテンをしていました。小学生の頃よりも格段に難しくなった勉強と、部活動のハードな練習との両立にとても大変な思いをしていた時期です。それでも三年間やりきり、そんな自分を誇りに思うことができたのは、辛い中でも頑張った努力の証なのだと思います。  

高校生まで幼稚園教諭を夢見ていた私ですが、それが本格的に変わったタイミングでした。特に、美術部へ入部したことがその一因となりました。 絵は好きでも本格的に描く機会は少なかった自分が、これからは油絵に挑戦するわけです。その時、初めて本物の絵に触れた気がしました。それを入り口に、デザインというものを知ります。  

もともと編集やコラージュが好きだった私は、それを生かして制作したレポートやプレゼン発表を褒めてもらえることが度々ありました。そして高校三年生、地元の商店街を活性化させるにはどうしたらいいか、という授業で私のグループは実際にパンフレットを作って提案してみることになりました。 当時はパソコンも使えずどんなアプリがあるのかも知らなかったので、自分のスマホで試行錯誤しながら制作していました。

そして何とか形になったパンフレット。先生やクラスメイト、商店街の方達にも好評でみなさん驚かれていました。  デザインすることってこんなに素敵なことなんだ、と 私なりに将来の夢が見えた瞬間でした。