ヒストリー

天草市という小さな島で窮屈に生きてきました。いい意味でもわるい意味でも何もない場所で、本やインターネットから知識を得て、広い世界に憧れていました。物語やエンタメへの興味はこのころに培われたと思います。運動は既に苦手でしたが、書道をしたり、英会話教室に通ったり、ピアノをしたり……何も考えずにとにかく目の前のことに夢中になっていました。

高校から思い切って親元を離れました。自分が入りたいと思って覚悟をもって行った分、のびのびと好きなことをできました。英語のスピーチ大会にでたり、ディベート大会にでたり、留学生をもてなしたり……。自分の力をどこまでも試せるのは楽しかったです。そして歴史も哲学も文学も好きになって本を読みあさっていたらいつの間にか文芸部に入っていました。自分の考えていたことが言葉になって活字になって、一冊の本になったときの感動は言い表せません。入学当初はドキドキしましたが、かけがえのない友人に恵まれました。

自分の力を試したくて、今の大学を選びました。自分の好きな学問に正面から向き合えるのは楽しくもあり苦しくもあります。自分よりもすごい人たちに出会って、良い意味で自分の力を思い知ることができました。食育に携わって「食」そのものに向き合うようになったり、セクシュアリティについて考えるようになったり、中国語にはまって留学まで行ったり、懲りずに文芸部に入ったりと、興味が分散しすぎて一貫してやってきたことと言われると難しいですが、もっとやっておきたかったと思えるものがたくさんある良い時間を過ごすことができました。今は学生団体ラジリアでの活動を主にしています。今までのいろいろなご縁がつながって出来た場で、非常に楽しく活動しています。