資本主義の台頭した近現代において、「精神の貧困」と呼ばれる現象が加速しています。すなわち、人間社会の合理化・主知化に伴い、かえって生きがいや人生の意味が喪失している世の中になりつつあります。
そんな中、私に出来ることはなんでしょうか。
私自身、人生論という大風呂敷を広げて偉そうに論じれるほどの、文化的素養あるいは人生経験のやうなものを待ち合わせておりませんが、自分自身の生に没入することがごく稀にあります。
良い絵画を見てその絵以外なにも見えなくなったり、美食をして黙り込んでしまったり、あるいは本を読んで気がついたら1日終わっていたり。
それらに共通して言えることは、「損得勘定で生きている以上は得られないもの」であるということです。すなわち、機械的に損得を追求する現代人の営みの中で、目的合理性でなく価値合理性、真面目ではなく遊びを突き詰めてこそ、人生に価値が見いだせると感じております。
そしてもちろん、損得ではなく美意識を追求する人々がいてこそ、私自身もそのような生き方が出来ているように感じております。
だからこそ、私は自分に出来る領域の中において、それを他者に返したいと思って生きております。
Tohma Aibaさんのビジョンに共感