ヒストリー

東洋美術学校では、デッサンや透視図法などの基礎からPhotoshop、Live2Dなどソフトの使い方、UIデザインまで、得意不得意にこだわらず多様な授業を選択し学んできました。初めて触れる技術が多かったために、講義以外に自力で調べて着いて行くのは簡単ではありませんでしたが、新しくできることが増えたり、学ぶまで知らなかった面白さを発見できる喜びは、「何にでも挑戦できるクリエイターになりたい」という目標を生みました。
また、学校外では塾講師のアルバイトに力を入れました。様々な生徒達との対話を通して一人一人の理解度や学習意欲を確認し、目の前の生徒に合った教え方、伝え方を考える難しさと向き合いました。状況によって細かく変わる「分かりやすい教え方」を探るため、生徒の考え方の癖や知識を考慮し、何が分からなかったかを丁寧に聞き取ります。理科で気体と固体の様子がイメージしづらい生徒にはスポンジと石に例えて説明したり、数学で連立方程式の文章題に苦戦している生徒と一緒に図を描いて考える練習をしました。
塾長からは「先生方の中で最も優秀・真剣に取り組んでいる」と評価を頂き、正社員と同じ「学習アドバイザー」の役割を任されました。この経験を通して身につけた「相手を意識した伝え方を探る」という考え方は、同じく伝える仕事であるデザイナーになってからも活かせる部分が多いと思っています。