幸福の定義が各人の思考に依存するところ、幸福を一義的に定義することはできない。よって、幸福を追求する権利には幸福とは何かについて思考する権利と定義した幸福を希求する権利に二分される。前者を実現するにあたっては安定した環境が求められると現在は考える。というのも、日々が不安定であれば現在の問題に対処することが目下の課題になるため生存に不可欠ではない幸福に対する思索は等閑に付される。そして、安定した環境を実現するためには安定的な社会インフラが必要不可欠である。そのため、恒久的に安定した社会インフラを実現することが第一の目標になる。次に幸福を希求する権利を実現するにあたっては社会インフラのほかに追求という挑戦をできる場が必要であると思われる。そのため、繰り返し挑戦しても良い環境づくりが必要になる。この点は精神の問題とセーフティネットの問題に分けられると思われる。後者については以上で述べた社会インフラの問題であるが、精神は文化の醸成と類似した意味を持つ。このため、教育や労働環境等の整備が求められると考える。
池上 凜さんのビジョンに共感