春に抱いた憂いを超え、
気持ちが沈む様な、悲しさによく似た梅雨を超え、
少し渇いた夏の始まり。
未だ見えない敵と戦いながら、少し怖いくらいの夏空の青さに浮かんだ雲に目を凝らし、それらが動く速さは時間の流れによく似ている。大学2年、夏が始まった。
思い描いた未来では無かったものの、弱音は梅雨に吐き終え、何ができるかを考えだす。
世界は止まりかけていた時間に再び拍車を駆けて動き出す。
「春は別れの季節」誰が作った言葉だろう。
素敵な言葉だけど、別れを告げてくる季節はもう一つ、
「夏」
いろいろな集大成が夏には集う、夏が終わる頃には一つの世代が幕を閉じることはよくあること、例に漏れず自分がいる居場所もその一つ、時代は変わっていく。
1年前の夏、大好きな2個上の先輩達が引退した、いろんなことを教えてくれた先輩達だった。驚くほどあっという間に過ぎていった時間とは裏腹に記憶には深く濃く残っている。
1年前の夏、少しでも2個上の先輩達に近づきたくて、そして新しいことをしたくて、1個上の先輩達といっぱい話した、後悔なんてしないように。
先輩達に「頑張る」と誓った1年前の夏から丸1年、新しい夏の中でまたあの時と同じ様な不安の上に立っている、想像の遥か上をいった今回の夏は期待と不安が入り混じるとかそんなもんじゃなくて、不安が全てを丸呑みしてしまいそうな、そんな夏が今ここにある。
夏が嫌いだ。
見るもの映るもの全てを輝かしく見せる夏の魔法は、その代償に大切な残り時間を音もなく削っていく、夏の空気と共に頼れる背中は遠のいていく。夏は嫌いだ、そう思っていた。
でも、
それらは気づいた時にはもう隣にいた、頼れる同期が隣にいた。もちろん先輩の背中は大きかった、今でもそれは変わらずにある、でも、だけども、それと変わり無いくらい大きく支えてくれる最高の同期が今は隣にいる、一年前の夏頃はメンバーの数も安定しない様な難しいチームだったけど、いつの間にか、、、
まだ夏が終わるまでには時間があるけど、世代交代はもうすぐそこまで、
自分達の時代が始まる。
素敵な時間、流れるスピードが増す、愛してくれた人たち、愛してくれてる人たち、みんなの想いでこんなところまで来れた、行けるところまで行こう、やれる所までやろう、そんな言い訳じゃ終わらせない、行きたい所まで行こう。
学生生活最後の青春を
愛する仲間と一緒に。
いやはや久しぶりに書きましたが書き方って忘れてるものですね、読みにくかったらごめんなさい。自分達はここから最後の一年に突入します。前回も書いたかもしれませんが、俺には最高の仲間がいます、もうそりゃあいろんな人に自慢しちゃいたいくらいなね、でも時間は前に前にと進んでいき終わりがくる。そんな簡単なことにちゃんと気づいた自分。誰よりも大切な一年にしよう、ゆっくりでも前へ前へ。