日本人アスリートの活躍への熱狂について

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最近の大谷翔平選手の目覚ましい活躍。また今年に入っての、大坂なおみ選手や松山英樹選手の各競技四大大会優勝など。


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どの競技であっても、世界で活躍する日本人アスリートの活躍は熱狂的に報道される。もちろん私もそれに熱狂する1人である。ここで私は、他国でもアスリートの活躍は同じような感じ方をされているのか疑問をもった。

ある記事によれば、もちろん国々によって様々な違いはあるものの、日本は他国と比較して一アスリートに期待が高まりすぎる傾向があるという。この理由を少しだけ考えてみたい。

ここで日本人アスリートの活躍を賞賛する際に、一つお決まりの枕詞がある。それは「日本人なのに」である。つまり、日本人は他国の人に比べて身体面で劣っているが、それを覆して活躍できているのがすごいということである。これが日本人アスリートに過剰な期待、そして熱狂的な報道をもたらす最大の理由だと思う。

事実、筋力面などにおいてアジア系が白人・黒人に劣っていることはほぼ間違いない。それに加えて、どのような研究結果でも、日本人の自己肯定感は他国に比べて低い。これらの事実は、日本人が他国民(特に欧米)と比較して劣っていると感じさせるに十分なものであるだろう。

これをもう一つ証拠付けるのは、大坂なおみ選手や八村塁選手に対して手放しで喜ばない人々がいるという事実である。それは彼らが身体能力に優れた黒人の血を持っているからで、それはズルい、日本人ではないという論理に繋がっている。彼らにとって重要なのは、身体能力が劣る「純日本人」が努力で欧米人を薙ぎ倒すというストーリーなのだ。

とはいえ他国でもアスリートに期待がかかるのは同じ。結局どの国でも我々一般人は、アスリートに国そのものを投影している気分になっている。もし行われるのであれば、オリンピックのメダル数は結局、様々な国の人々の関心の的になるだろう。ただ日本人は上記のような少し屈曲した感情を重ね合わせていてもおかしくないと感じるのは私だけだろうか。


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