一般財団法人DEVNET JAPAN 代表理事 明川 文保
私とDEVNET とのご縁は、2006 年にアジア・太平洋地域特別親善大使の委嘱を 受けたところから始まります。
2010 年の上海万博ではDEVNET 館の特別顧問として、そのパビリオンに日本皇室 の認定グッズや現代の浮世絵版画「源氏物語」8 作を展示させていただき、大きな成 果を挙げることができました。皇室認定のグッズが海外で展示されるのは初めてのこ とであり、各国を横断する国連DEVNET の活動に対し、非政府・民間の組織が助言し、 また実施するといった視点に大きな可能性を感じたことを覚えています。
私は、2013年3 月にDevnet International ローマ本部より正式に日本支局としての認定を受け、一般財団法人DEVNET Tokyo を設立致しました。ここで各界の著名な方々に理事や評議員として参画していただき、さらに国内外の各分野の専門家を顧問としてお迎えして、新たな一歩を踏み出すこととなりました。
また、2015年8月ミラノ万博出展をきっかけに、日本の代表機関であることを明確化する意味で、9月にDEVNET JAPANと改名し、翌年2016年3月には、アジア地域(中国他一部地域を除く)における代表オフィスの認定を受けました。
以降、2017年のベトナム国における商談会(DEVNET JAPAN/VCCIベトナム商工会議所共催)、2018年の福岡でのタイ・ベトナム投資フォーラム等々、意欲的に開催させて頂き、その中でタイ王室プロジェクト(北部貧困地域の発展協力等)への参画や、VWEC(ベトナム女性起業家協議会)との提携が生まれるなど、その活動の裾野を確実に拡げて参りました。
そして今年2019年、Devnet International ローマ本部の閉鎖が決定されたことを受け、その伝統と精神を引き継ぎ、世界本部機能を創設すべくDEVNET INTERNATIONAL(JAPAN)に改組し、私が新総裁に就任する運びとなりました。
DEVNETの基本理念である、中小企業の振興・女性起業家の支援・持続可能な農水畜林産業及び商工業の開発・持続可能な都市構造 の推進等、先達の意思を踏襲していくと同時に、今後は国連サミットで採択された十七の国際目標(SDGs)の理念に沿って、社会のため、そして組織発展のために専心努力してまいる所存でございます。
日本は、戦後復興から驚異的な経済成長を遂げ、世界に冠たる技術大国となりまし た。その支えとなった“日本の知財” を国連のネットワークを通じて、今まだ発展途上にある国々・人々と分かち合 うならば、地球規模での新たな社会の創造が可能であると確信し、DEVNET JAPANは新生DEVNET INTERNATIONALとして、勇気 と知恵をもってその使命に取り組んでまいります。
令和元年12月吉日