SPI対策の中で重要なのは「非言語の対策学習」であり、数的処理・割合の問題を「正確に速く計算することが大切」と繰り返しお伝えしてきました。
なぜなら、SPI適性検査はテストセンター方式で実施される可能性が高いからです。
今回は、SPIテストセンターについて解説します。
SPIの受検形式
SPIは現在、大きく3つの方法で実施されています。
昔はマークシートがほとんどだったのですが、2004年にテストセンター方式が導入され、Webテスティングと合わせて3通りの方法があります。中でもここ数年でテストセンターのシェアが上がり現在60~70%にまで増えているといわれています。
ここで簡単に3つのテストの特徴です。
①マークシート
いわゆるペーパーテストです。
以前は110分のテストが主流で、適性検査と言語と非言語の問題をマークシートで解答します。
能力検査は言語30分、非言語40分の計70分です。非言語の問題数は30問ですから、1問平均1分20秒で解いてちょうど40分です。
ペーパーテストなので解ける問題から順に解いて、1問にじっくり時間をかけることもできます。実施場所は、ほとんどが企業訪問をした際に会社で受けます。
②Webテスティング
応募した企業からメールで試験のIDとパスワードが送られ、そのIDとパスワードで自宅もしくは学校のPCで受検できます。
性格検査30分、能力検査(言語・非言語)が35分です。電卓を使うことが前提になっています。1問ごとに制限時間があることも特徴です。
③テストセンター
もっともポピュラーになってきた方式がテストセンターです。
応募した企業から送られてくるIDとパスワードを使い、試験会場のPCで受検する方式です。会場はたくさんあり、場所と時間は自分の都合に合わせて選択できます。
試験時間は適性40分、能力検査(言語・非言語)は35分です。
テストセンターの主な特徴
- 言語・非言語問題は連続して出題される35分のテスト
- 電卓の持ち込みは不可
- 1問ごとに制限時間あり。元の問題に戻れず、時間が来たら自動的に次の問題に切り替わる
- 時間内に速く解答して「次へ」のボタンを押せば問題は次々に出てくる
速く正確に計算して問題を解けば、たくさんの問題を解くことができますが、制限時間をいっぱいに使って解くとせいぜい10問くらいしか解くことができません。
つまり制限時間が1分半の問題を30秒で解けば同じ時間で3問解くことができます。
当然、得点力に差がつきます。
テストセンターはIRT方式を採用
テストセンターでは、IRT(Item Response Theory)という方式が採用されています。これは、正解率が高い学生は問題の難易度があがっていくというもの。もちろん、逆もあります。
会場には50台程度のPCが設置されていて、一斉に受検しますが、受検者ごとに問題が異なるといわれています。
テストセンターの対策方法
テストセンターがSPI受検形式の主流になっているため、PC画面に慣れておくことはもちろんですが、問題を正確に速く解くことでより多くの問題を解くことにつながります。正解率50%の能力の学生が10問解くと5点でも、14問解くと7点です。
SPIテストセンターは誤謬率(ごびゅうりつ)、つまり“間違いの割合”をカウントしないので、正解率の勝負ではなく点数の競争になります。得意な問題分野を少しでも広げて正確に速く解くことが、対策のポイントだと気づいてもらえると思います。
IRT方式=高度な問題も出題される!
そして重要なポイントがもう1点あります。それはIRT方式が採用されている点です。
いわゆる非言語ができる学生も「SPIは数的処理だから簡単だ」と決して思わないできちんと対策をすることです。高度な問題は、ほんとうに難しい問題がでてきます。
SPI練習問題
この「集合」の問題を1分半で解けますか? 直感的に10秒で解ける人もいれば、1分半でも解けない人もいます。
Q.100人にりんごとみかんとバナナの異なるものを2つずつ配りました。りんごをもらった人は61人、バナナをもらった人は72人、ではみかんをもらた人は何人でしょうか。
SPIテストセンター対策には「リクナビ就活準備ガイド」の活用を
SPIテストセンターの対策では、正確に速く計算する訓練を積むこと、さらに簡単だと侮らないで場合の数や推論問題を丁寧に対策学習することが極めて重要です。
テストセンター対策は「リクナビ就活準備ガイド」というサイトがありますので、そちらを活用して何度も体験をしておくことを強くおすすめします。
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