これまで、筆記試験はリクルート社が提供するSPIだけでなく、他にも試験の種類がたくさんあるというお話をしました。
就職試験で使われる筆記試験のシェアベスト3はSPI、玉手箱、そして次がTG-WEBだと言われています。
TG-WEBも上記2つのテストと同じく、対策学習が必要です。
当然、就職活動は筆記試験対策だけやっていればいいということではないので、効率よく対策をしたいと思うのですが、問題はこのTG-WEBの対策はSPIや玉手箱と大きく違うという点です。同じ対策ではカバーができない問題が出題されます。
今回、このTG-WEBテストについて解説をします。
TG-WEBとは
TG-WEBは、ヒューマネージ社が提供している筆記試験です。テストの名前のとおり、自宅のPCで受検するWEBテストです。
自宅のPCで受けるケースが圧倒的に多いテストですが、会場に出向いてテストセンターで受けるケースと会社訪問をした際に会議室等で受けるペーパーテストも用意されています。
自宅受検の場合は電卓が使えます。問題の構成は他のテストと同じく性格検査と能力検査です。能力検査も他の試験と特段大きな差はなく30分程度です。
能力検査の中身は、言語と計数（非言語）と英語が用意されていますが、英語は実施されないこともあります。
そしてこの能力検査は、SPIや玉手箱の2つの試験とは違い「難易度が非常に高い」と言われています。
TG-WEBは「従来型」と「新型」の2タイプがある
TG-WEBの場合、問題のパターンが「従来型」と「新型」と言われる2タイプに分けらます。
TG-WEB：従来型
従来型は、「非常に難易度が高い問題が出題される」とか「今まで見たことがないような問題が出る」等と言われていて「対策なしでの合格はどんなに優秀な学生でもまず無理」と、多くのサイトにも書かれています。
TG-WEB：新型
新型は、SPIや玉手箱と同じ傾向で、短時間で多くの問題を解く能力が試される試験です。
多くの企業が「従来型」を採用
では企業はどちらのタイプの試験を使っているかというと、ほとんどの企業が「従来型」のテストを使うと言われています。
計数問題（非言語）は「図形・展開図」や「暗号」や「推論」が中心です。
TG-WEBのおすすめ対策本＆対策サイト
WEB上でも、多くのTG-WEB対策問題が出ていますが、対策本として学生の間で評価が高いのは、SPIノートの会が出版している「Webテスト完全突破法」です。
また、就活生が最も利用する対策サイトのひとつが「一般常識一問一答.com」です。
このサイトでは、たくさんの演習問題を解くことができます。
例えば多面体の辺の数や頂点の数を求める問題や論理問題はとても難しいです。ぜひ、サイトを見てトライしてみてください。
TG-WEB対策のポイントは解法パターンを身につけること
TG-WEBの問題は難しくて手が出ないという意見が多い一方で、出題される問題のパターンがそう多くないと言われているので、WEBで提供されている過去問題や予想問題を何度も解き、解法パターンを覚えてしまうことが対策のポイントです。
いずれにしても時間を投入しないと成果が出ないテストであることは間違いないようです。
だからと言って避けて通るのではなく、まず自分が志望する会社がこのテストを使っているのかどうか、WEBや書籍で確認をしてください。
そして、TG-WEBを実施していると分かったら「対策学習をする」という選択肢を取りましょう。対策学習の効果を発揮できるかどうかはやってみないと分からないことです。
しかし、取り組む覚悟を決めて計画を立てれば、その過程でいろんなことが見えてくると思います。学習の効率やゴールを決めるときに自分の適性や逆に足りない点に気づくかも知れません。
他の人はどんな対策をやっているか調べることで「どんな考えで対策学習をしているのか」「就職をどう考えて取り組んでいるのか」といったことも分かってくると思います。
こうしたことは次の「行動」につながり、自身が進路を選択する力を高めることに繋がると思います。就活は就職先を決めるためだけの活動では決してありません。自分の体験や行動を通して仕事や将来について考え、自分の進路を自分で決める力量を養う場だと思います。
でなければ「第一志望の会社に入れなかったから、私の就活は無駄だった」という考えになってしまいます。
仕事を選ぶ、社会に出る意義を考える貴重な機会と捉えて頑張ってほしいと心から祈念します。自分にとって対策学習は必要だと思ったら、まず始めるという決意をして、最後まで取り組んでくれることを強く期待します。
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