など、4つの観点にそれぞれ5つずつ、計20項目の基準が設定されており、これらに従いながら都市改革と住民のQOL向上を目指した活動が行われています。基準について詳しく知りたい方は、以下のURLからアクセスしてみてください。※2 le référential EcoQuartier 日本語版はこちら
実際の取り組み:ZAC de Bonne(グルノーブル)の例
それでは、実際の取り組み例を見てみましょう。フランス南東部、グルノーブルには、ZAC de Bonneという、フランス国内のEcoQuartierの中でも特に知られている地区があります。かつて兵舎だった土地に建設され、13.5ヘクタール(東京ドーム約3個分)の広さに多くの住宅、オフィス、お店が並んでいますが、ショッピングモールの屋根に1000㎡(畳約600枚分)、オフィスの屋根に400㎡の太陽光パネルを設置したことで、再生可能エネルギーを電力として使用できるようになりました。また、公共交通機関の発達とゴミの管理、そして水の使用量をコントロールすることで、温室効果ガスの排出量を削減することができたそうです。地区の40%は緑にあふれ、ホテル、高齢者向け住宅、学生寮や学校が建設されているそうなので、様々な世代の人々がこれからも快適に暮らし続けるための取り組みがなされていることが分かります。※3