【秋季リーグ 第9戦 vs慶大】

[スコア]
慶應 | 001 000 000   | 1
法政 | 030 100 01× | 5

[バッテリー]
切原(7回1/3),池田大(1回2/3)-高井

[スタメン]
⑥大貫
④小池勝
⑤飛田
②高井
⑨高橋
⑦大山
⑧安松
③野中
①切原

秋季リーグもいよいよ終盤9戦目。
勝てば優勝が決まる大一番のマウンドに、背番号11番・切原侑大が登った。

立ち上がり。先頭の伊藤をファーストフライに打ち取ると、2番清水を三球三振、3番小川をファーストゴロに仕留め、大事な初回を3人で切り抜ける。

一方、慶應義塾のマウンドには対法政戦 初先発の田村。今季の慶応投手陣を大きく支えている。

初回。1番大貫がショートゴロ、2番小池勝也が見逃し三振に倒れ、早くも2死となるも、3番飛田が3-1から7球ファールで粘り、最後は四球を勝ち取る。しかし、4番髙井はライトフライで攻撃を終える。

2回。切原は先頭三鍋にヒットを許し、続く早船のバントで1死2塁とピンチを迎えるも、後続の安井、内藤を連続三振に切り、0点で凌ぐ。

するとその裏。1死から、6番大山がレフト前に運びチーム初安打。続く安松も追い込まれてから喰らいつき、ライト前に落とす。1.2塁のチャンスを迎え、打席には野中。カウント3-2まで粘りを見せ、捉えた8球目。右中間を真っ二つに破り、二者が生還。今季1安打と不振に喘いだ男の待望の一打により、貴重な先制点を挙げる。さらに1死3塁から、続く9番切原の犠飛で野中がホームイン。3点目を奪う。

しかし直後の3回。1死から9番磯田にヒットを浴びると、盗塁と振り逃げで1.3塁のピンチを招く。ここで2番清水がショートゴロを転がし、その間に磯田がホームイン。1点を失う。

2点リードで迎えた4回。法政は先頭の高橋がピッチャー強襲の安打で出塁すると、続く大山の進塁打で2塁へ。ここから安松、野中が連続四球をもらい満塁とすると、9番切原がこの試合2本目となる犠飛をライトに放ち、追加点。再び3点リードへと広げる。

中盤以降は試合が落ち着く。切原は4,5,6回と安定したピッチングをみせ、スコアボードに0を並べる。一方、慶應義塾は5回からエース廣瀬を投入。前戦では連打を重ねた相手も、テンポの良い投球に無得点が続く。

試合は終盤へ。7回の守り。この回もマウンドに立った切原は、先頭の早船にセンター前ヒットを許す。しかし、続く安井をサードゴロに打ち取ると、5-4-3のダブルプレー。簡単には流れを渡さない。次の内藤を三振に仕留めると、8回もマウンドへ。先頭の廣瀬を初球サードゴロに抑え1死。しかし、続く磯田は四球で歩かせる。ここで法政は投手交代。2番手・池田へと継なぐ。4巡目となる1番伊藤をセンターフライに打ち取ると、2番清水のところで磯田がスチール。髙井からの送球は少し浮いたがタッチアウト。あとを受けた池田も0点で凌ぐ。

中盤以降0点の続く法政は、その裏の攻撃。2死から6番大山がセンターオーバーのツーベースを放ち出塁しチャンスを迎えると、続く安松が甘い球を逃さずレフト前へ。代走の利渉が2塁から快速飛ばして生還。待望の追加点を挙げる。

リードを4点と広げた9回。歓喜の瞬間まであとアウト3つのマウンドに池田。
代打・新倉のショートへのあたりは大貫が華麗に捌き1アウト。3番小川のフライはセンター安松が掴み2アウト。そして続く4番三鍋の1-1から放った打球はセカンドへ。小池から野中に渡ると、ベンチからナインが一斉に飛び出す。

平成30年春以来、7季ぶり28度目となるリーグ制覇を成し遂げ、グランドに歓喜の輪ができた。



序盤のチャンスをモノにし、主導権を譲らなかった。

悲願のリーグ優勝も、まだ残すところあと一戦。
これまで通り、目の前の一勝に執着し、ラストを飾る。

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