繋がりたい。

僕が医師になりたいと最初に思ったきっかけはとっても小さなことで,小学生当時にテレビでやっていた医療ドラマを見て「かっこいい…!」と思ったことでした。転機は中高時代に会長を務めたこと。人前で話すことが好きだったし,システムを動かすのも好きでした。当時は政治家や官僚になろうと思っていました。ただ,医師への憧れを捨てることはできず,どちらに進むか決められないまま大学受験を迎え,不合格で浪人することとなりました。

予備校の自習室は,暗い。ブラインドが締められているから実際に暗い。そして雰囲気も暗い。どんよりしています。朝の7時くらいから夜の9時まで各自が黙々と勉強をしていました。そして僕もその一人でした。

9月くらいだったと思います。いつものように僕は自習室で勉強をしていました。積分計算をしていると,ふと「この積分計算をして誰の役に立っているんだろうか」と思いました。誰ともつながっていないということが僕には本当に辛かったです。患者さんのそばで,辛い時は一緒に泣いて,病気が治ったら一緒に笑って,そんな生活なんて幸せなんだ,と思ったのが医学部受験を決意した決め手でした。

意気揚々と入学したはいいものの,待っていたのはかつてと何も変わらない勉強のオンパレードでした。実際に医師として働いて,誰かと繋がって,誰かの役に立てるまで,あと何年かかるか,先が見えない。長すぎる。ちょっと頭がクラクラするくらい長い。


ほんの小さいことでいいから,誰かの役に立ちたい。


…それが,inochiで活動する今の僕の原動力です。このコミュニティには,志を同じくする仲間が,夢を語り合える仲間がいます。彼らとともに,今自分にできることを,本当に小さいことかもしれないけど,一つずつやっていきたいと思っています。