教育実習の最終日。
帰りの会が終わると後ろの子どもたちが机を漁って、何かを取り出します。出てきた画用紙の表には「いいじま先生へ」と書かれていて、中を開くとクラスの全員が書いてくれたお手紙が紙いっぱいに並べられていました。
「先生泣いちゃうから、みんなが帰ってから読むね。本当にありがとう。」
手渡してくれた2人にお礼を言った後、担任の先生が僕に目配せをしました。「最後の挨拶をしてあげて下さい」という意味でした。僕はそれに応えるように最後の挨拶をしたけど、今までの思い出もみんなへの想いも、全部伝えたけど、涙は一滴も出ませんでした。
あれ、なんでだろう。
俺こういう最後みたいなの弱いはずなんだけどな。
帰りの会が終わって、みんなが帰って、教室にひとりぼっちになりました。そして手紙を開くと、そこには自分でも覚えていないような思い出が、子どもたち一人ひとりの言葉で綴られていました。その手紙を読み進めるごとに、みんなとの毎日が終わっていくような感じがしました。
僕の教育実習は、思い出で溢れていました。
最初の日に一緒にやったドロケイ、楽しかったね。
最初に先生をした授業はお互いに緊張したね。
ハートのお手紙の折り方教えてくれたね。
手を出さずにちゃんと謝れるようになったね。
鉄棒回れるようになったね。
最後に一生懸命みんなで思い出の歌を歌ってくれたね。
あれ、明日からもう会えないのか。
急に涙が溢れてきて、止まらなくなりました。大人になってこんなに泣くことなんて無いと思ってたけど、恥ずかしいくらいに、子どもみたいに涙が止まりませんでした。
疲れるくらいに泣きました。
読んだ最後の手紙は、後ろの席、右から4番目。
最初は全く心を開いてくれなかった
女の子からのものでした。
「いいじま先生が本当の先生になったら、
先生のクラスに絶対なる!!」
ほんとうに、嬉しかった。
僕が小学校の先生を目指そうと心に決めた瞬間です。
これ見て私も小学校の先生にめちゃめちゃなりたいと思った。ザ単純思考
ちなつ、向いてると思う
短い期間だったのだろうけどみんなから愛される先生になれたのはきっとゆうたろうが先生に向いているからなんだろうなぁって思って読んでました。
子どもが大好きなゆうたろうならこれからも、もっともっと素敵な先生になれる!絶対!
そんなに言ってくれると自信になるなぁ