皆さんこんばんは!
今回からは、おいけじゅくで使用しているテキスト「ヒグチ式」の作製者である、樋口先生の「教育に関する考え方」の紹介、そして、それに対する私たちの考えを書いていきたいと思います。
記念すべき第一回目は「モチベーション増強法」についてです。
それではさっそく見ていきましょう。
ヒグチ式のモチベーション増強法はこちらです。
「決意文を書かせて覚えさせる」
たったこれだけ。非常にシンプルな方法ですね。
内容を詳しく説明すると、
①まず決意文を書く
②指導者と対話して内容を深め、書き直しを何度も行って決意文を完成させる
③その決意文を暗記し、紙に書き出す(最初は箇条書き、後に暗唱など)
④書き出した内容と決意文の内容が合っているかをチェックする
⑤家庭学習や塾の最初にこれを毎回行う
の5つの手順から成り立っています。
ここでいう決意文とは、簡単に言えば「学習目標」です。
これを行うことによって、脳のウォーミングアップや、目標を再度確認することで学習意欲の増強につなげることが出来るというものです。
他にも多くの効果がありますが、それは僕自身の考えと合わせて、以下で紹介していきたいと思います。
まず皆さん、学習目標を立てられたことはどのくらいあるでしょうか?
学習目標の例としては「毎日勉強」や「数学のテストで80点取れるようになる」等です。
僕は今までに多くの目標を立ててきました。
例えば受験期では「次の模試までに現代文の解き方を理解する」とか「単語帳を毎日読む」とかですね。
そして、多くの目標が達成されることなく、次第に無かったことになっていきました。
一言でいえば、「目標は立てるだけ」だった訳ですね。
このような経験をしてきた人も多いのではないでしょうか?
一方、ヒグチ式はこれらの目標の立て方とは違った特徴があります。
目標そのものを学習に利用していることです。
まず一つ目の特徴として「目標を確実に実現へと向かわせる」ことです。
先にも述べた通り、何度も繰り返し決意文を読み、暗記することで、目標を意識させることを習慣化させます。
これによって、自分の目標をより具体的にイメージすることが出来るようになります。
また、こうした目標は先生に決められたものではなく、自分で決めたものであるために、ストレートに学習へのモチベーションをアップさせることが出来ます。
そして二つ目の特徴として「決意文そのものを覚えることの効果」です。
単なる決意文とはいえ、れっきとした文章である以上、覚えることは当然、文をしっかり読む練習にもなります。
さらに、この文章は自分自身で書いたものであるからこそ、内容は最初からしっかりと理解しています。
つまり、本当にただ単純に、文章を覚えることに集中出来るわけですね。
文章を正確に読むことも立派な学習ですので、このことによって文章を読む力を鍛えることが出来ます。
もちろん、文章を暗記することが出来ればそれ自体も達成感につながるので、それ自体もモチベーションアップに繋がります。
そして、この暗記によって覚える文章の内容は何でしょうか?
自分の目標ですね。
つまり、「決意文を覚える」という行為によって
1.文章を正確に読み、記憶する練習
2.自身の目標を再確認する
という二つの効果が同時に得られるのです。
目標を実現させるという過程において、文章の理解・記憶といった学習をも同時に行っているのがヒグチ式のモチベーション増強法であるというわけです。
また、何度も自分で書いた文を読むわけですから、途中でもっとうまい表現を思いついたり、新しく目標が出来ればその都度文章を書き換えることも出来ます。
これによって、文章の表現力をも鍛えることが出来ます。
ここまで長々と説明してきました。(本当に長かったです)
いたってシンプルな手段ですが、その中には多様な効用があることが分かりましたね。
皆さんも是非一度、試されてはいかがでしょうか?