マインド 加子母木匠塾

木匠塾(もくしょうじゅく)ってどんなことをするの?

 地域の方々から要望をお聞きして、その社会に必要な小規模の木造の建築物の企画・設計・積算・施工・メンテナンスまですべてを、地元の工務店さんの指導を受けながら学生の手で行っています。自然や地域に溶け込みながら、大学での勉強だけでは習得する機会のない日本の伝統的な木造建築の技法も体感します。2011年度からは古民家再生のプロジェクトも行っています。学生にとって、自分たちのアイデアが実際に形になることほどうれしいことはありません。大学での課題と違って、責任を持って制作物を実現させなければいけないというところに大きなやりがいを感じます。

 木を知ることはもちろん、地域社会に飛び込んでいき、そこで必要とされる建築を構想し、多くの人と関わり、自らが設計した建築を自らの手で建ちあげていくことで、建築をつくることの難しさ、責任、役割など、大学の中では経験しづらい多くのことを学ぶことができるのです。地域の方と積極的に交流し、たくさんのご支援・ご協力をいただきながら深くこの加子母と関係を持ち、森林・林業と木材の使用者・利用者、地域社会をつなぎ、木の利用の促進と持続可能な社会を目指した体験学習型の活動が「加子母木匠塾」です。