語り×Café&BAR、Katharsisのバーテンダーをインタビューで深掘りする、バーテンダーインタビューシリーズ。
第一弾はスターバックスバイト4年半で家はBAR、アスリート×農業を研究する大型新人のたくまにインタビュー。
必ず選択肢を持って生きる ー中学生で迫られた大きな選択
「全てを知ったうえで、自分の進むべき道を決めるべきだ」
『真夏の方程式』における湯川学(福山雅治)の台詞である。
たくまはハッとした。この言葉に自分の今までの人生が重なって見えた。
中学時代は香港に住んでいた。両親が日本に帰国するに当たり、大きな選択を迫られた。
現地に残るか、帰国するか。帰国するならば、大学の付属校か、進学校か。
両親はたくまに決めさせた。熟考と綿密なリサーチの末、やりたいことが決まっていないからと、選択肢を広げるために進学校への受験を決意する。「全てを知ったうえ」の納得感ある主体的な選択だった。
この経験が、たくまに「全てを知ったうえ」での主体的な選択の重要さを思い知らせた。そして、選択をするには選択肢が無いと始まらない。これを機に、生きる上で複数の選択肢を必ず持とうと思うようになった。
アスリート×農業!?
この経験は大学生活でも活きた。たくまは大学4回生でタイに留学する計画を立てていた。昔の食文化を現代に復活させる研究をしようと思っていた。しかし、パンデミックがその計画を壊した。だが、留学頓挫の翌日にはアスリートにアポを取っていた。プランBである。たくまは選択肢を持って生きていた。
アスリート×農業。目指せる人間が一握りのアスリート、そのセカンドキャリアは不安定だ。アスリートが生きやすい世の中にするため、アスリートが持つ社会性、体の強さ、知名度を農業に活かす研究をしている。これがたくまのプランBであった。コロナ禍でもたくましく研究を続けている。たくまだけに。
スタバで磨いた社交力、Katharsisとの邂逅
そんな研究に励む傍ら、スターバックスのバイトにも熱心だ。スタババイト歴4年半。「目の前の人を幸せにしたい。」元々社交力に自信のあったたくまは、スタバでさらにそのスキルをピカピカに磨いた。
しかし、スタバで1人と接する時間はあまりにも短い。もっとゆったり深く関わりたい。
たくまは自粛期間中に家をBARに改造するほどお酒好き。BARで働きたいと求人を探している内に出会ったのがKatharsis。
(上:自宅のBAR 下:Katharsis)
語りがコンセプトの、深いコミュニケーションを醍醐味としたBAR、Katharsis。たくまが求めているコミュニケーションがそこにはあった。「未知なる選択の可能性を」というKatharsisが掲げるVisionも、たくまが培ってきた価値観とぴったりであった。たくまとKatharsisが偶然か必然か交わった瞬間である。もしもパンデミックが起こらなかったら交わらなかったのだろうか、いや、いつかは交わっていたような気もする。それほどまでに両者の親和性は高い。まさに運命の出会いである。
https://pando.life/katharsis/article/20874
カタルシスの原点〜僕の取説【現在編】
おわりに
インタビューしていて感じるのは、5回生という年の功を超える成熟した人格である。自分なりの考えをしっかりと持ち、視線が自分の外にもちゃんと向いている。
また、趣味が広く、深い。酒、珈琲、サッカー、筋トレ、車、ダイビング、スノボ・・・。趣味がたくま以上に多く、そしてその全てに熱狂している人に私は未だ出会ったことがない。例えば家のBARは、極めるあまり所狭しと酒が並び、シェイカーから特殊な製氷皿から何でも揃っている。「趣味を持つと、生きるのが楽しくなる。」確かに、趣味は会話や季節を楽しむ上でとても有用だ。同じ趣味を持っていれば一瞬で仲良くなるし、持っていなくても人が好きなものを語っている姿はどこか見ていて楽しい。
引き出しが多すぎる、語りがい充分のバーテンダー、たくま。スタバで磨かれた鬼のコミュ力を前に、すぐに打ち解けること間違いなしである。
(文/インタビュー: つばさ)
お知らせ
語り×café&BAR、Katharsisは6月21日再OPEN予定です!是非ご来店ください。
素敵な紹介記事ですね~☺
個人的にアスリートのセカンドキャリアについての案件を扱っているので非常に興味が湧きました。カタルシス再開が楽しみですね!
ありがとうございます!!
アスリートのセカンドキャリア扱っているんですね。きっと彼と話が合うと思うので京都に来た時は是非会いにきてください!再開が待ち遠しいです。