2022/08/13 夏期合宿 岩尾俊兵研究会 チーム: ずっと再考中
1.夏期宿のまとめ
① 一つ目はVRの中で、会議をすることだ。離れた場所からでも会議ができる。わざわざ会議のために出社する必要がなくなるだろう。このメタバースによって解決できることは、従業員とトップマネジメント層のコミュニケーション不足だ。その原因の一つとして、本社と支店の距離だ。本社にいる経営者は、遠く離れた支店に出向くことが時間的に難しいはず。
② 二つ目は匿名での会議である。匿名での会議を行いたい理由は上司と部下の壁にある。部下は立場上の壁によって、会議中に発言しにくいことがある。彼らは上司の目を気にし、なかなか自分の意見をだせないことがある。あるいは、彼らの意見は上司を配慮した意見となってしまうことがある。そこで、メタバースによってその壁をなくしたいと考えた。匿名を実現するためには、声やアバターを自分好みで設定できるメタバースが必要だ。このような技術があれば、匿名の会議も夢ではない。
8月27日に、メタバースの説明と研究について、論文を書き終える。
1.夏期宿のまとめ
- まず、合宿前の取り組みについて話したい。私たちは、メタバースを利用して中小企業の生産性向上することについて調べてきた。そこで、メタバースで実現できることは何か議論した。いろいろな案がでる中、採用されたものが二つある。
① 一つ目はVRの中で、会議をすることだ。離れた場所からでも会議ができる。わざわざ会議のために出社する必要がなくなるだろう。このメタバースによって解決できることは、従業員とトップマネジメント層のコミュニケーション不足だ。その原因の一つとして、本社と支店の距離だ。本社にいる経営者は、遠く離れた支店に出向くことが時間的に難しいはず。
② 二つ目は匿名での会議である。匿名での会議を行いたい理由は上司と部下の壁にある。部下は立場上の壁によって、会議中に発言しにくいことがある。彼らは上司の目を気にし、なかなか自分の意見をだせないことがある。あるいは、彼らの意見は上司を配慮した意見となってしまうことがある。そこで、メタバースによってその壁をなくしたいと考えた。匿名を実現するためには、声やアバターを自分好みで設定できるメタバースが必要だ。このような技術があれば、匿名の会議も夢ではない。
合宿
- 合宿では、以上のことをまとめ、さっそく論文を書き始めた。先生から頂いたフィードバックによると、今のままでは研究結果が当たり前のものになってしまうということだ。移動時間が少なくなったことによって、社内でのコミュニケーション増えたという結果は当たり前である。また、匿名の会議のよって、意見が増えるのも当たり前のことである。そこで、私たちはメタバースよる社内活性化がある程度を超えると逆効果になりそうなリサーチクエスチョンを立てた。情報が多すぎると逆にトップマネジメント層の意思決定の邪魔になるのではというものだ。また、匿名によるデメリットも考慮すべきだと考えた。たしかに、匿名であると意見は多くなる。しかし、その意見の質は下がってしまうのではないかと考えた。これを思いついたのは現代社会の問題がきっかけだ。
きっかけ
- 現代ではインターネットによって、多くの情報を簡単に手に入れることができる。しかし、その質は必ずしもいいとは言えない。昔はインターネットがなかったため、情報を手に入れたいときは本から集めていただろう。ネットが使えないせいで、情報量は減ってしまう。しかし、その時代の人たちは質の良い情報を手に入れることができたのではないかと考えた。明治時代で手に入れることができた情報の量は現代と比べると少ない。しかし、彼らのすべての情報の中に占める質の良い情報の割合は高かったのではないかと考えた。そのため、その時代の人々は、現代と比べて、質の良い情報から意思決定できたのではないかと思った。そこで、この問題を企業の中に当てはめた。メタバースによる社内活性化は本当に効果があるのか。匿名の意見には、上司への忖度というバイアスがない利点がある。その一方、質が悪くなるというデメリットがあるのではないか。その結果、トップマネジメント層が持つ情報の質は悪くなり、うまい意思決定ができなくなるのではないかと考えた。意見は量なのか質なのか。シミュレーションによって、その答えを得る。
8月27日に、メタバースの説明と研究について、論文を書き終える。