Magadipitaへの想い

将来の夢は?そう聞かれると自分はいつも困っていました。プロサッカー選手になって世界で活躍、宇宙飛行士になって月面へ、そんな大層な夢も野望も自分にはなかったからです。将来の夢なんて決まっていない子のほうが大多数だと言い聞かせて、気づいたら大学生になっていました。それまで時間を忘れて何かに夢中になったり打ち込んだりすることもなく、サークルも適当に友達に合わせて入りました。そのうちの一つがMagadipitaの所属するS.A.L.だったのです。S.A.L.は国際問題啓発団体という仰々しい名前を持つサークルで、特に国際問題に興味があるわけではなかったのですが、長期休みにスタディーツアーを計画し世界中いろんなところに行くというところに惹かれ、積極的に足を運ぶようになりました。そして夏、物乞いをテーマとしたインドへのスタディーツアーに参加しました。初めての海外で目に映るものすべてが新鮮でした。普通に生活していれば絶対に会うことはないだろう人々とコミュニケーションをとり、彼らの考え方を知ることで自分が如何に恵まれていたのか痛感しました。そこから国際問題についてもっと知りたいと思い帰国したものの、何からすればよいのか、行動に全く表すことができずにもやもやしていました。そんな時に出会ったのが、Magadipitaでした。この雑誌は「Serendipity」をテーマとしており、偶然この雑誌を取った人が自分の知らなかったものと出会えるようにという願いが込められて作られています。ファッション、音楽など身近なものを切り口に国際問題を含む社会問題を取り上げていて、自分は社会問題と聞くとどうしても堅いイメージを持ってしまいがちだったのですが、フリーマガジンでここまで社会問題をフラットに伝えられていることに感銘を受けました。これがMagadipitaに入った理由です。将来の夢、とまではいきませんが最近では、雑誌ではないにしろ何かメディアを通して発信するような仕事に就きたいと考えるようになりました。そのきっかけを作ってくれたMagadipitaをもっとたくさんの人に知ってもらうため、これからも精進していきたいと思います!