先日、moco45号「旅に憧れて旅に出る」発行しました。
今回は私がmocoに入った理由も含めながら、
45号の裏話をお伝えしたいと思います。
今号は3回生にとっては制作に関わる最後の号でもあり、
"mocoだから叶えられる企画をやりたい"
という想いで制作を進めてきました。
企画会議では、「旅」と「憧れ」の二つのテーマが候補に上がり、自分達らしいテーマはどちらか、どんな企画ができるのか、より手にとっていただけるのはどちらか、全体で何度も話し合ってきました。その結果、どちらかを選択するのではなく、それぞれの良さを合わせた一号を作り上げることに決まりました。
私が担当したのは、目次ページ、
そして前号に引き続きエッセイのページです。
担当ページが決まってから、デザインを考えるより先に、
"憧れの旅"のフレーズに合うぴったりの写真を撮りたいという一心で撮影に向けた旅の計画を進めていました。
というのも、私自身mocoに入ったのは、大学1年の終わり頃、友達に見せてもらったmocoを見て、掲載されていた写真たちに惹かれ、私もこんな写真を撮れるようになりたいと思ったのがきっかけでした。
元々撮影に興味があり、両祖父からカメラを譲り受けていたこともあって、カメラに触れる機会はありましたが、全く上達せず、部屋に飾っている状態だったのです。
mocoに入ってからは、先輩やメンバーみたく
早く上達したい!とりあえず見様見真似でやってみよう!
と、カメラを日常的に持ち歩くようになりました。
その後、写真部の活動や毎号の制作の中で、先輩方やメンバーに教わる機会もあり、モデルさんの撮影や企画の撮影などの経験を経て、徐々に撮りたかった写真が撮れるようになりました。そして、写真を活かしたページのデザインをしたいと、mocoの制作も楽しめるようになっていました。
そんなある日のこと、mocoを設置させていただいている古本屋エルカミノさんで、mocoを手に取って読み、持ち帰って下さった方を実際にお見かけしたことがありました。自分達が制作してきた一冊が誰かの手に届く瞬間であり、とても胸が熱くなったのを覚えています。
先輩方の写真を見て、私が心惹かれたように、
mocoを手にとって読んでくださった方に、自分の撮った写真や携わった企画見て、少しでも"ぐんと上がる瞬間"をお届けできれば良いなと、より強く思うようになりました。
3回生にとって集大成である45号では、メンバーそれぞれが自分のページをより良いものにするために、最後までこだわり抜きたいという思いが強く、私自身もより良いページにするために、これまでで1番の写真を撮りたいという思いがありました。
自分にとっての"旅"を考えつつ、誰が見ても"憧れる"ような、映画のワンシーンに近い写真を撮ろうと、今回はフィルムカメラで撮影に挑みました。
衝動に駆られ、心惹かれるままに
そんな勢いのある空気感を伝えたいと思い、写真の配置にもこだわりながらこのようなデザインで作り上げました。
今号では、翠ちゃんとしょーんとが素敵なエッセイを書いてくれています。私たちにとっての旅への憧憬が皆さんにも伝わればいいなと思います。
45号は他にも"旅"に関する様々な企画や、メンバーそれぞれのこだわりが詰まった一号になっているので、ぜひ手に取っていただきたいです。
2回生の春から始まった私のmocoの旅は、45号で終わりとなりますが、ここでは書ききれないほどの沢山の思い出で溢れ、心に残っています。
私たちが制作してきたmocoも誰かの手元に届き、心に残る一冊になれば幸いです。
北の