この仕事に就いて身に付いた力

　今までに色々な仕事に携わってきましたが、飲食店で特に「気配り」について学べる事が出来て一番自分の中でも成長出来たところだと思います。

　気配りを心がけて生活するようになると相手の気配りにも気付けるようになり、人生がとても豊かになっていきます。お客様はもちろんの事、一緒に仕事に携わるスタッフの事、いつもわがままを聞いてもらっている業者の方々、店舗の近隣の方々にまでも「気配り」がとても大切です。もちろん飲食店の仕事だけではなくて、友達とのプライベートの関係も家族も全てが気配りで成り立っている事を教えてくれました。

　難しく考えるととても奥が深い感じがしますが、相手の立場になって物事を考えるという事です。まずは相手が今どんな気持ちなのか？何をしてほしいのか？何をされたら喜んでもらえるだろう？などという事を常に頭の中に入れて行動するという事です。目で見てその情報を得る事もそうですし、話しをして情報を得る事も大切です。もっと言ってしまえば事前に情報を得る事も可能なケースもあります。今の仕事を始めた頃は全くと言っていいほど気配りが出来なかった私ですが、毎日毎日お客様の事を考える様になると自然と身に付いてくる事が出来ました。人生において気配りはどんな瞬間にも存在しています。そんな当たり前の事に気付けたのも飲食店で仕事を続けてきたからかもしれません。

　飲食店でお客様と接しているとその反応が瞬間で感じられるのでお客様に喜んでいただく事で本当に私も幸せな気持ちになります。銀座という場所柄お客様の期待も大きい分、良い接客・良い空間・美味しいお料理、お酒でおもてなしをして、来店していただいたお客様の期待を越え、全てのお客様に居心地の良いお店に出来るように試行錯誤しながら毎日仕事に励んでいます。本当にやりがいのある仕事に巡り会えて良かったなと思っています。これからも従業員一同優しい「気配り」のあるお店でお客様をおもてなし出来るように頑張っていきます。