小学校建設地を訪れて

                                  小学校建設地を訪れて

今年2月のスタディツアーで首都プノンペンを夜明け前に出発し、バスで片道約5時間かけて移動したクラチェ州の村の小学校は、学ぶに来る子ども達の人数に対し教室はとても狭く、風で崩壊しそうな隙間だらけの木造建物でした。井戸もなくトイレもありません。悪天候時になれば授業は中止。校庭は石がたくさん転がっているただの荒地で日本の小学校にあるような遊具もありません。

出迎えてくれた子供たちは生まれて初めて見る海外からの訪問者の私達をジッと静かに伺い、とても消極的でした。しかし言葉は通じなくとも耐えず笑顔で声をかけ続けてみると、少しずつ心を開き私に反応してくれるようになっていき、何十人もの子供達と敷地を走り回って遊んだときの気分は最高に楽しかったです。はしゃぐようになった子供たちと他のメンバーからふと思いついて離れ教室を覗いたとき、ボロボロに壊れた靴を一生懸命に直す子供もいました。この学校で見るもの全て衝撃的で、刺激的な事実ばかりでした。まだ他の国や団体から、注目や支援がされていないこの学校の子供たちに、自分たちの何らかの支援がきっかけになって広い世界を見せることが出来るかもしれない。

私は、この期待できる未来が詰まっていると感じた学校と、"繋がり"を持ちたいと強く思いました。