国際交流の真髄

私がP.A.L.projectに参加を決めた理由をお話しします。

私は過去に、中国や韓国、香港などのアジア諸国に行った経験がありますが、とりわけ2019年に行ったインドネシア渡航に関しては強烈な思い出として依然として残っています。


自分の文化を客観視し、相手の文化を受容、入り込むことの重要性」

「文化と文化の交流における相互作用に国際交流の真骨頂を垣間見ることが出来る」


この2点をインドネシア渡航で強く私は学んだのです。


インドネシアのバリでは数日間ホームステイをすることになっていたのですが、ホームステイ先の方が英語を話せず、言語を媒介としたコミュニケーションが成立し得ませんでした。その時(情けないことながら)初めて意識化しました。

「英語という共通言語が世界中の人々の大部分が話せると期待しているのはまさしくエゴであり、そう思っていた自分の勘違いも甚だしい」

異文化(慣習や言語)を有する地(分かりやすい例で言えば外国)へ足を運んだ時には、他から来た"ヨソモノ"である自分らが、その国の文化と自国のそれの違いを、程度の差こそあれ、認識し、その文化に身体ごと入り込む努力が必要なのだと感じました。

ホームステイ先での場面に戻るのですが、会話をするために、私は簡単なインドネシア語を調べたり、身振り手振りに思考を全振りさせて、なんとか相手と意思疎通が取れたと感じました(願望を含む)。言わずもがな、それは嬉しいと感じた「一面」でした。また、別日には、日本から持参したお土産(扇子)をホームステイ先の方に渡す場面があり、現地の言葉を調べながらお土産を渡す趣旨を告げ、さらに扇子の使い方を紹介しました。先程、文化の差を認識しヨソモノはそれを受容する必要があると述べましたが、それは《自分の文化→異文化》というベクトルであり言うまでもなく国際交流ではありません。ですがお土産を渡した時に生じたように《自分の文化⇔異文化》という双方向のベクトル(文化を尊重、受容'し合う')ことこそが国際交流の真髄だと客観的に捉え意識化できた時は、「この上ない」喜びを感じました。


国際交流とは、自分の文化と相手の文化の差を認識、認め合い、双方向のベクトルを常に意識することで初めて成立します。この自分の中で革命的といえる気付きを、自分の中で親しみのあるアジア全体を俯瞰して捉えるP.A.L.projectで活かそうと強く思い、参加を決意しました。