ゆとり世代が就職氷河期に就活して考えていた3つのこと

緊急事態宣言が解除され、新卒採用選考を再開する企業が増えてきましたが、巷ではコロナの影響で第三就職氷河期到来と騒がれ始めており、自身が就活生だった第二就職氷河期の就職活動を思い出します。2010卒~2013卒はいわゆる”ゆとり世代”とリーマンショックでWパンチということもあり、合同説明会では一般的に就活生が集まりにくいと言われるブースにも人だかりができて応募が殺到したり、就職浪人のために大学院に進学する人が増えたり、100社エントリーと呼ばれる「とりあえずマイナビ・リクナビで目に付いた企業は片っ端から応募」といったような完全なる買い手市場でした。

時はまだ新卒専門のエージェントもなかったのでマイナビ・リクナビに登録して企業を探し、大学のキャリアセンター、OB・OG訪問、みん就(みんなの就職活動日記)といった口コミサイトで情報収集や相談など…本当はもっといろいろな手段があったのかもしれませんが、手法としてはこれが王道パターンです。同期と話す度に「あの頃はさ…」とお酒を片手に分かち合えるので今となっては良い思い出ですが、先日新卒で入社した会社の同期とオンライン飲み会をしていてちょうどこの話題になったので、当時の私が就活中に考えていた3つのことを、コロナ禍の中で就職活動を頑張っている就活生の方に向けて伝えたいことを記そうと思います。

企業に属することだけが正解ではない
おそらく第三就職氷河期に関しては、学生側も企業側も相当苦戦を強いられることになります。特に学生側は、就職活動が長期化すればするほど”自分が好きと感じているもの”とか”やってみたいこと”よりも”自分ができそうなこと”とか”大量採用してて拾ってくれそうなところ”に目を向けがちになり、奨学金を早く返さなければいけないからとか、親に大学まで出してもらったのにフリーターは申し訳ないとかいう気持ちから、とりあえず就職することが目的になってしまう人が少なからず出てくるだろうなと考えています。わかりますわかります、就職氷河期バカヤロウ!ってかんじですよね。なんでこんな時に生まれてきたんだ!とか考えてしまいます。が、目的をはき違えてはいけません。就職をすることが目的ではなく、今までの経験や学びを活かして社会に還元し、より良い社会を築く一員となることが目的です。そのひとつの手段が就職なだけで、別に就職しなくても社会に貢献している人はたくさんいます。私の場合、社会に対して新しいモノを生み出して提供することよりも今あるモノをより良くする方に魅力を感じるタイプなので、既にあるサービスや事業を拡大させていくために企業に属して就職するという道を選びましたが、就職活動上手くいかないなぁ!と焦っている学生さんは今一度、そもそもなぜ就職するのか?というところから考えていただくこともひとつの方法かと思います。

必ずしもキラキラ、ワクワクするものばかり求めているわけではない
面接では、「あなた自身が、こうなったら”良い社会・時代だな”と思う要素を教えてください」とよく質問しますが、キラキラしてたりワクワクするような回答はクインテットだけでなく、どこの企業でもそこまで求めていませんので無理に作らないでください。特にクインテットでは質問に対しての回答がどんなに身近(地味)な要素であっても、なぜそう思うのか?という経験に基づくエピソードの有無を重視していたり、それを実現するためにクインテットという環境を選ぶことが相互にとって良い効果を生み出すのか?といった視点で判断しているので、ガクチカで自分を大きく見せようとか、綺麗に見せようとしてもどこかの選考フェーズで必ず見破られます。(実際、新卒で就職活動をしていた時は見破られました…)

経験のないことを経験あります!とか、できます!得意です!と言うのが好ましくないのは誰もが理解していることかと思いますが、就活のためのエピソードづくりは目的が就職することになってしまってズレているのであまり意味がありません。それよりも、今までの人生の中で「利害を全く無視して自分が誠心誠意取り組んだもの」を思い出し、深堀りした方が本質的な部分を伝えることができるので良いと思います。就職活動仕切り直しじゃー!と考えてガクチカ見直すぞ!というタイミングの人はぜひこの視点をご活用ください。

「モノ」よりも「こと」で考える
当時の私が一番悩んでいたことは、「好きを仕事にしたらいけないの?」ということでした。この悩みってわりと共通しているようで、情報収集のためTwitterパトロールをしていると、好きを仕事にしたらいけないのかなぁ?と考えている学生さんが結構多い印象を受けました。結論から言えば、好きを仕事にすることは間違いではないですし、それが叶えることができたら最高だと思います。が、全員が全員それを実現できるわけではありませんので、惜しくも好きなものを扱う会社に就職できなかった…!という方は「どうありたいか」を見つけてほしいです。どうありたいかを見つけるためにはまず、好きなモノよりも好きなことを考えます。「モノ」よりも「こと」で考えるということは、より行動ベースで落とし込む必要がありますが、好きなことをしている状態の自分が、仕事をしている自分と同じモチベーションでいることができれば相当理想に近いはずですし、やりがいをより強く感じられる可能性が高くなります。クインテットがビジョンを持つことを大事にしているのは、どうありたいかを考えることによって今まで気付かなかったものが見え、そこから知的探求心や意欲が高まることで視野が広がり、今の自分よりもひとつ上のレベルに挑戦するような、より良い行動を積み重ねることが可能になるからです。このPandoはそういった人で溢れる社会構築のために、たくさんの気付きを発見しできるようなプラットフォームを目指しています。たくさんの情報が詰まっているので、就職活動うまくいかないなぁ!とか、どうありたいかがまだ見つからない!という方は、ぜひPandoに登録して使ってみてください。

ちなみにクインテットでは、21卒採用を継続して行なっていますので少しでも気になっている方は是非エントリーしてくださいね!

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