アイデンティティの確立

私のビジョンではアイデンティティの確立がしやすい世界の実現を標榜しています。
堅苦しいテーマですが、なぜそのような考えに至ったのか、現時点の思考を残すためにこの記事を書きます。

アイデンティティの確立がし易い世界ってなに?

私には5歳と2歳の子供がいます。トンビが鷹を生んだが如く、何故こんな良い子に育ったのか分からないほど私に似ず、よく出来た子供達です。

自分のビジョンに向き合う、という機会を設けていただき、「自分とは何か?」という、おそらく思春期以来の命題を突きつけられた私は激しく悩みました。
ビジョンという崇高なものを自分は持ち合わせておらず、また、自分という人間のしてきたことや向かっていく方向を明言できるほど徳の高い人間ではない。少なくともその自覚はありました。

しかし、自分の子供達がこれから生きる世界がどうあるべきか、という問いの答えは明確に出てきます。

一つ目は平和であること。

二つ目は飢えることがないこと。

三つ目は親以外で自分の理解者がいること。

規模の大小があるとはいえ、これらに共通する、人として生きる上で最も大事なことは、アイデンティティを確立し、互いに尊重し合うことだと思います。
アイデンティティを形成するためには様々な考え方を知る必要があります。
そのために、子供達には習い事を通して様々なコミュニティに触れさせ、様々な人や考え方があることを学ばせようとしています。

アイデンティティの確率がし易い世界を実現する為の課題は、

どうやって良質なコミュニティを形成し、継続するか

ということです。

情報過多と責任回避はコミュニティを希薄化する

私達が日々接する様々なメディアは、情報過多と言われるほどあらゆる情報を発信し続けています。情報社会を生きる上で、玉石混交の情報をキャッチアップしていくには、現在のところ、得た情報を慎重に取捨選択する必要があります。
フェイクニュースや個人の主観を抑制する完璧なフィルターは存在しないからです。

自分にとって都合の悪い情報は出てこない、フィルターバブルの問題もあります。
都合の良い情報しか出ない、というのはマーケティングとしては優れていますが、真偽の分からない都合の良い情報が混ざった状態では、ネット上で良質なコミュニティを形成するのは中々難しそうです。

ネット上のコミュニティはどんな形態であれ、リアルと比べれば少なからず匿名性を担保しています。匿名性が高いほど、責任が追従しない短絡的な判断をし易くなり、もし自分と合わない人がいても、指先一つで簡単に関係性を拒絶できます。

私は、こうした希薄な関係性しかないコミュニティが個性を埋没させ、結果としてクリエイティビティを抑制したり、同調圧力の原因になると思っています。

もし、責任が全く課されず、何のプレッシャーもない場合、果たして私達は本当に幸せだろうか。何のリスクも負わずして手にした道に、やりがいや生き甲斐を求められるのでしょうか。

そこで、私のビジョンにはもう一つ、自分の責務を全うできる人々を育む社会と謳っています。

自分の責務を全うできる社会

責任とは、失敗した時に代償を払うという意味では「リスク」と言い換えてもいいかもしれません。どちらにしても、責任やリスクを望んで取りにいくような人はあまりいないかと思います。

これまで述べたように、健全なコミュニティを立ち上げ維持していくためには、そこに参加する人々に対して、ある程度の責任が課されなければ成立しません。
強制力ではなく、参加者の自発性があるとなお良質なコミュニティに発展するでしょう。

アイデンティティを確立し易い世界とは、結論として、自らの責務をしっかり背負える人々が築いた良質なコミュニティが土壌になります。ですから、責務を全うできる人々を育くむことが前提条件の課題として必要だと考えています。

確かなアイデンティティを確立し、早期に自分のプリンシプルを培うこと。
それにより自分の人生に明確なビジョンを定めることが出来、心の奥底から充実する道を歩む。

まずは土壌となる良質なコミュニティをどう形成するか。Pandoがまさにその土壌です。
数年後振り返った時に、この記事とは別の未来が展開されていることを目指して、やるべきことを果たしていきたいと思います。

Qwintet life
182件
れな
2020.09.02

私も中高生の頃「自分とは何か?」と疑問に思った時が
何回か有りました。

当時は、人間関係で悩む事が多々有りつつ
居づらい気持ちにもなりましたので、共感出来る様な
記事で御座いました。

No Name
2020.09.05

思春期の頃はたしかに思い悩みますよね。
三十路を超えたオジサンの私も未だに自分とは何か?の問いの答えは出ていません。
それは成長過程だからと自分では思っていますが、できれば早いうちに自分の基盤を見つけられると良いですね。

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