わたしのビジョン ~おすすめドラマ紹介を添えて~

おしながき(MV)にも書いた通り、
今日は私自身が社会人生活で学んだことをビジョンにしたエピソードを書こうと思います。

期待以上のサービスを

以前百貨店に勤務していた際に、
常に思いながら仕事をしなさい、と教育係の人から教えていただいた言葉です。

期待以上・・・・・そんな立ち振る舞いが私なんかにできるかな。
と当時の私は気後れしていました。

私が担当していた売り場は外国人観光客も多く訪れるとにかくファッション感度の高い人がたくさん集まるようなキラキラしたファッションモンスター婦人服売り場でした。
韓国語で接客ができるというだけの理由で配置されたであろうこんな場違いなところで接客・・・・
しかも見たことも聞いたこともないような着こなし方のコーディネートのマネキン、
日常でどうやって使うの?!と思うような奇抜なアイテムが常に並んでいる。
まだ秋なのにもう来年の夏の流行カラーとアイテムのことを考えるの!?と、
時空超えまくりのどんどん新作が発表されて目まぐるしいパリコレクションの写真と日々にらめっこしながらひたすら接客をしていました。

そんなある時、旅行客の人と会話が弾みながらお会計が済み、
商品を包んでいた時にふと、そのお客様に
この辺であなたが思う美味しい食事が食べられるところがないか”と聞かれたのです。

当時20代前半で視野の狭かった私は
外食する時には自分で作れないような多国籍の料理屋さんによく足を運んでいたので、
自信を持って百貨店近辺にある”日本食のおいしいお店”が答えられませんでした。

とっさに売り場にあったipadで検索し、自分は行ったことはないが評判の良いお店をいくつか教えたのですが、私が思うおいしい日本食のお店がすぐに出てこなかったことが心に引っかかっていました。

そんな出来事がきっかけとなり、もっと自分の関心のあるもの以外にも目を向けよう。
簡単な説明でもいいからなるべく英語で道案内ができるように最低限知識を身に着けよう・・・・・!
次にお客様に何か聞かれたときに、自信を持って答えられるように準備しておこうと接客リベンジに備えることを誓いました。

そんな些細なリベンジチャンス(?)に向けて、自分の担当売り場だけではなく、
下から上までの全フロアになるべくマメに足を運び、どのような物が販売されているのか常にリサーチしながら本当に良いと思う商品とは何かを直接見て、体験して知識を収集することが趣味と化してしまいました。

お客様に商品以外の雑談で盛り上がったときには来た来た!!といわんばかりに
日本のトレンドの話、最近周辺地域にオープンした飲食店に実際に行ってみた感想など、ついつい色んな話題を共有しなが長話をして、いつの間にか自分自身も楽しみながら接客をすることが当たり前になっていきました。

そんな様子をいつも見守ってくれていた上司がふと、
期待以上のサービスってこういうことだよねと声をかけてくれました。

インターネットでいくらでも買い物ができる世の中でリアル店舗に足を運んでくれるお客様に今の自分ができることは何か。

正直、えっそんな簡単なことで?と言われてしまうかもしれませんが・・・・。
(かく言う私もこんな当たり前のようなことで期待以上のサービスが提供できているの?と疑問に思いました。)

わざわざご来店してくださったお客様が、やっぱりここでお買い物をしてよかった、色々お話して楽しい時間が過ごせたな、またここで買い物がしたいなと少しでも心に残ってもらえるような接客をしていこう!というモチベーションに繋がりました。

そんな努力の甲斐もあり、顔を見に来たよ~と毎回訪日する度に来てくださる外国人観光客のお客様や、接客したばかりのころに比べてセレクトショップが増加したにも関わらず毎月名古屋から来店してくださるお客様など様々な方に出会えたことは今でも大切な宝物です。

期待以上のサービスを提供する。

この時の経験が、オフラインからオンラインに重きが変わった今でも
私のビジョンとして掲げています。

たくさんのサイトやサービス、広告がある中で
クインテットが携わったモノがきっかけで見てくれたユーザーの方が
ここで変わろうと思ってくれるスタートのお手伝いができるように

携わる取引先の方たちがクインテットに頼んでよかった
と少しでも思っていただけるように。

いつも支えてくれるクインテット社員の皆様の期待を越えられるような
モノづくりができるように

単純なことだけど、世の中を明るく、ポジティブにできる大切なことの一つじゃないかなと思っております。


余談ではありますが・・・・・

つい先日ビジョンの新たな項目の
残したい世界

一人ひとりの意見が尊重され、共存し合える世界

と加筆したのですが、共存し合える世界とは何か
を考えさせられ、ドはまりしたドラマ(現在2週目に突入)
巨大動画配信サイトNETFLIXさんで鑑賞したので紹介させていただきます。

台湾ドラマ 悪との距離
(台湾ドラマの歴史を変えた、ともいわれており、熱狂的支持から放映直後にはサイトがサーバーダウンを起こす等社会現象を巻き起こした賞総なめドラマです!!!)

2年前、ある映画館で起きた無差別殺人事件。
そのとき息子を失った報道局の副局長・宋喬安(ソン・チャオアン)は、 一層仕事に打ち込む日々を送っていた。ある日、宋喬安は新人アルバイトの李大芝(リー・ダージー)の適性を見抜き、 編成業務を任せる。
しかし彼女は、息子を殺した殺人犯・李暁明(リー・シャオミン)の妹だった。一方、李暁明の弁護士・ 王赦(ワン・シャー)は、稀代の悪人の味方だと世間から批判を浴びながらも、揺るぎない信念で職務に奔走する。 王赦の粘り強い働きかけにより、これまで黙して語らなかった李暁明が心を開きかけたとき事態は急変し…。
 

出典: 悪との距離-日本公式サイト-

愛する息子を無差別殺人で失った母親
殺人犯を兄に持つ妹、そしてその両親。
すぐに死刑を実行するのではなく、今後、世間で同じような事件が再犯されないためにも、
加害者のバックグラウンドを周りが理解することが大事だと考え、なるべく実刑が遅れるよう奮闘する弁護士
その人たちを取り巻く周りの環境の変化がスピーディーにうまくまとめられているドラマです。

もちろんそんな事件が起きるなんて到底許されません。

しかし、犯人の身内だからといって残された家族を、弁護士を攻撃するマスコミ、SNS上の一般人によるバッシング。
果たしてそれって正義なのだろうか?

精神疾患があり、とある事件を起こしてしまってから薬の投与を余儀なくされるキャラクターのセリフで、

薬が必要なのはヤツらの方だ。

この一言が誹謗中傷が飛び交う現代社会を思わせ、ずんと心にのしかかりました。

一人一人それぞれに人権があって、一人一人それぞれに人生がある。
それぞれに想いがあり、意見があるということ。

目の前の凶悪な事件の概要だけが目に入ってしまって、そんな当たり前のことをつい忘れてしまいがちになってしまう。

このドラマを鑑賞して、今後残したい世界の答えを見つけられたような気がしました。

内容は重く、普段コメディ系のドラマばかり見ていた自分にとっては
あまり触れていないジャンルだったのですが、冒頭から一気に引き込まれてしまいました・・・
とにかく登場人物全員に感情移入し、一つ一つの言葉を逃さないよう真剣に向き合っていたので
毎回毎回かなりのカロリーを消費しながら鑑賞してしまい、
最終話では大号泣(いろんな意味で)してしまったのですがすごく良いラストでした。
何より脚本と、役者さんたちのセリフがすっごく良かった・・・・・!
そして台湾の女優さん本当に妖精?ってくらい美しい・・・・。

1話1話短くまとまっていて、展開のテンポも軽快で見やすいので
NETFLIXユーザーの方はぜひ見ていただきたい・・・・!

そして感想をお喋りしあいたい・・・・・・!

子供をお持ちの方だとまた違った目線で鑑賞されるんじゃないかな~
なんて、つい人にお勧めしたくなるドラマの紹介でした!


むかーし行った台湾旅行での1枚。コロナが落ち着いたらぜひ訪れたいですね☺

Qwintet life
182件
No Name
2020.09.01

めちゃめちゃ共感しました!!笑 自分も百貨店で婦人服の接客してたので、分かる分かる~!と心の中で頷きながら記事読ませていただきました。笑
期待以上のサービスは一見するとハードルが高そうに思えますが、牛尾さんもコメントでおっしゃってましたが、その人の心をグッと掴むきっかけは意外と些細なものだったりしますよね。
それをしっかりキャッチして、顧客様できたのははゆさんの接客が素晴らしかったんだと思います!!!!

No Name
2020.09.01

共感してもらえてうれしいです~~!!!接客業あるあるってあげたらキリないくらいありますよね・・・・・笑
すごく些細なことでも積み重ねていくことで、リアル店舗ならではのお客様の心への響き方が伝わってくる喜びがあるんですよね~

ひしょさんの接客こそ学ぶことがたくさんありそうなので、ぜひ受けてみたいなと思っちゃいました☺
絶対長時間楽しくおしゃべりできそうです・・・・!

Y.U
2020.08.31

なるほどね・・・。
ホスピタリティが半端なく高いという理由で採用に至ったはゆさんですが、そのようなエピソードがあったのですね。
しかも、人によっては、その出来事を大したことないものとしてスルーしてた可能性も結構ありそうな、かなり些細なものに見えます。
しかし、それをきっちりと受け止めたことから、いまのはゆさんがいるのですね・・・。
感心・・・。
やっぱり我々は「クインテット」という看板を背負って仕事をしているので当然、「クインテットに頼んでよかった」と思ってもらいたいですよね。

そして唐突にやってくるNetflixの回し者www
はゆさんらしくて最高!w

でも真面目に、ドラマや映画から学ぶことってとても多いです。
なにせ私もそっち系出身なので、とても良く感じます。
結局、全て人間関係なので、必然的に、すべての事柄に繋がってくるんですよね、映画やドラマって。
Netflixに加入することがあったら、観ますw

No Name
2020.09.01

ご採用の件に関しては買い被られすぎてるのではないかとプレッシャーを感じていたのですが、、、恐縮です!
些細な出来事でも捉え方によっては大きなターニングポイントになったりするものだなあと牛尾さんのコメントを読みながら改めて思い出させられました。
今後もクインテットに、クインテットのデザイン部に頼んでよかったと思ってもらえるよう精進してまいります!

久しぶりにぐっと引き込まれたドラマに出会ったので、ついつい紹介せざるを得なくてですね・・・・
ドラマや映画鑑賞って時に時代の風刺的なメッセージが作品に込められていたりして、教科書上だけではないリアルな何かを学ぶ機会になったりしますよね。
NETFLIXだけでなく、都内なら一部地域では映るはず?のテレ玉(テレビ埼玉)でもたしか水曜日あたりに放送されているのでぜひ!!!!!(必死)

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