190720イベント参加レポート

エンジニア

いいね

概要

場所: 渋谷ソラスタ

日時: 2019/7/20 13:45〜16:00

イベント名: 【まつもとゆきひろ氏 特別講演】若手エンジニアの生存戦略

内容: 20代エンジニア向けの技術、キャリアへの向き合い方。

はじめに

スライドの公開はなく、録画もないため全てを網羅したレポートではない。かなりざっくりまとめたものになっていることをご容赦願いたい。

主催が就職サポートの企業かつ、新卒向けということで転職を肯定する内容が非常に多かった。自分自身が既に転職経験があり、ブラック企業がダメだといった内容は十分身に染みて分かっているので、その部分はかなり省いている。

要点概要

ルールの変化

社会において求められることと、学校において求められて来たことは対局にある。

学校で求められて来たことは、従順さ、要領よくテストで点を取ること、記憶力がいいこと。しかし、社会に出て仕事をする上でこれらはあまり必要な能力ではない。

資料を見たり、苦手を避けることができる。そういったルールの変化をまず認識すること。上司や経営者がわかっていないことも多い。

差別化とは「みんながやらない、やってもいいこと」

まつもと氏のエピソードトーク。

新卒で入った会社ではスーツ勤務が暗黙の了解であったが、大掃除の日に業務を私服でしたことから「いつも私服でいいのでは?」と考え実際に私服勤務するようになった。同僚や上司に咎められることもなく、就業規則にスーツで勤務することが書いていなかったことからハックした例。常識を疑うことが大事。

逃げてもいい

繰り返し出てきたワード。もちろん、ちょっと嫌なことがあればすぐに逃げろという文脈ではない。7つの習慣から引用した持続可能な取引はWin-Winのみであり、それ以外はNodealであるという部分を労働に当てはめて考えるのは感心。

学校的な価値観では、苦手を克服すること、逃げないことが善であったが、そうでないことを強調。長所を伸ばし一芸にする、ブラックな会社から逃げてもいい。

ロールモデルは持たない

成功者の本を読んで、同じようになれるわけではない。状況も違えば外部要因も違う。また、本人が記憶をたどった情報が正しいとは限らない。惑わされずに、自分自身で考えること。

成功者に共通する能力

成功者を調査した結果、「パターン認識能力」に優れているという共通点があった。メタ認識、メタ思考が重要。抽象化はプログラミングにおいて重要な能力で、エンジニアであることは抽象化能力を磨くのに役立つ。

抽象化とはことわざのようなもので、個別の事象から骨組みを抜き出した概念。人生における教訓。

抽象化を磨くメリットは、寿命が長いこと。個別ことについてだと知識の寿命が短くなってしまう。例としてWin10の扱いに関する本と、アルゴリズムに関する本であれば後者のほうがいつまでも売れる。

我慢の価値

世間一般では我慢そのものに価値があるかのように見られているものの、実際には我慢そのものに価値はない。

目的のある我慢はしてもいいが、理不尽なことを我慢することはだめ。目的が明確化されている、努力としての我慢は成長のためにすべき。

労働=我慢ではない。報酬は我慢の対価ではなく、生み出した価値に支払われるもの。人間には恒常性バイアスがある。麻痺した感覚で長時間労働を続けても、「致死量」は変わらない。

意識的に思い込みを外すこと。

生存戦術

戦略は一つ上のレイヤーなので、抽象的すぎる。戦術はスポットの具体策なので、今回は戦術的なことを話す。

笑顔でいること

笑顔でいることで機嫌よく過ごせる。不機嫌な状態はパフォーマンスが下がるので、脳を騙して意識的にパフォーマンスを上げる。

コントロール意識が生産性を高める

自分がコントロールしている状態を意識する。強制的にする作業と、自発的にする作業とではパフォーマンスが大きく変わる。自分がコントロールしている状態を保つ。

インプット

本を読む、ブログを読む、勉強家に参加するといった勉強は必要なものの、差別化にはならない。やっていて当然。

アウトプット

「あんなの誰でもできる」は簡単に言えるが、実際にする人は少ない。クオリティはとりあえず棚上げしてとにかく公開することが重要。差別化はアウトプット。

エンジニアとして習慣にすべきこと

バグ原因の95%は思い込み。

人間の集中力は30分程度しか続かない。適度に休憩を入れること。

バグや実装に詰まったときはパソコンの前から離れたほうがいい。

スマホをいじったり音楽を聞いたりしていない、「何もしない」時間を意識的に作ること。

所感

こういったイベントには初めて参加したが、非常に学びが多く満足。特にまつもと氏は自分がエンジニアを目指す際にお世話になったRubyの生みの親ということで、少し感慨深いものがあった。

新卒でないぶん、逃げること、転職することの肯定や、空気を読まない戦略といった部分は共感する内容が多かった。他の部分では学びが多く、色々なエピソードを織り交ぜて話すトークに引き込まれた。

特に抽象化、メタ認識能力が人生において重要であり、またそれがプログラミングで磨かれることから、エンジニアは幸せだという論は実にまつもと氏らしさがあって良かった。

あとはアウトプットに関して、心理的障壁が高いという質問があり、回答した指摘の受け流し方は非常に良い考えだと思った。要約すると、指摘されている内容と自分の人格は別であると考えること。間違ったコードや書き方を指摘された場合、そのことに感謝して言い方などは考えない。また、人格に対する攻撃的な言葉は読まない。相手にしない。

音楽を聞かずに散歩するといったことはすぐに実践できそうなので、晩御飯の買い物はイヤホンをつけずにゆっくり行った。そうすると最近ゆっくり歩いたり、何もしない時間が全然なかったことに改めて気づかされた。時間がもったいないと思い、何か行動をしたり、動画や音楽を聞くなどしていたが、まつもと氏の言うように何もしない時間は意識的に作らないと自然にはできない。

独学で転職を目標にプログラミング学習をしていた頃も、なかなか解決出来ないことにアイデアが湧くのはトイレがほとんどだった。リラックス状態を作る事は非常に重要だと再認識。

今回学んだことを踏まえ、当面はメタ認識能力の向上、抽象化する力を意識的に伸ばしていきたい。幸いプログラミング学習が抽象化能力の向上に有効なので、業務内外を問わずコードを書く量を増やしていきたい。

それに伴ってアウトプットを公開していくことを恐れない。また、詰まるようなことがあればPCの前から離れるなどの行動は実践していきたい。

今後はキャリア関係だけでなく、技術的なイベントにも参加したいと思わされる日だった。



アカウント登録をするとコメントを書くことができます

仲条 高幸
(2019-07-26 15:24)

ぜひBIOS Bootcampにアウトプットしに来て下さい笑

関連記事

MENU