2019年7月20日 土曜日サポーターズ開催のイベント
【まつもとゆきひろ氏 特別講演】若手エンジニアの生存戦略
に参加させて頂いた。
その中で若手エンジニアとしてどのような心構えが必要なのか、
その道しるべを示されていた。
そのなかでポイントとなることは若者は現状として
- 自由、柔軟な発想が重宝される
- 社会的立場が弱い
ということがあるが、
自由な発想に関してまつもと氏は社会システム的に、
そうなっていないと言及した。
それもそのはず、
- 教育システムで求められる考え方
- 営利活動での必要な考え方
が乖離しているためだ。
何か答えのないのもを探し続けなければならない。
しかし、幸いなことにエンジニアであることはアドバンテージであるという。
それは、基本的に何かを作り上げる仕事だからである。
彼が言うことにはそのものを自分の思ったモノを作り上げる、
そんな万能感がたまらないらしい。
私もそんな彼の話を聴講し、
彼がエンジニアとして生存するための裏技とうたっていた
- 世の中での勝つためにルールを知る
- win-winの関係を築く
- 先人の知識を生かす
という観点を踏まえ、
自分なりにエンジニアとして生存していくために、
どのような心構えで日々取り組んでいくか思考してみた。
エンジニアとして生存していくために
どう自分を見つめ直し、
既存社会に存在する問題を解決できるかということにかかっており、
問題を抽象度の高いレイヤーでみて、
本当に解決が必要な問題を探すことだと考える。
問題のなかでも本当に解決する価値のある問題を見つけられる視点を持つかどうか
が重要であると考えた。
プログラミングの言語や操作すること自体に美しさを感じる人が多いが、
個人的にはそれによって何かを便利にし、
人々が不可能であると思いこんでいたことを可能にすることが最大の楽しさであり、モチベーションである。
そこで、私は解決したいと感じた問題に関して大きく2点に絞りクローズアップした。
①現代社会で潜在的に人々が問題だと思わない問題を
掬い上げて一石を投じること
わたしたちは現代の社会システムという枠にとらわれすぎて、
本質的に必要なことが何かを考える時間がない。
日々の仕事と思われている作業に追われてしまうからである。
実際に、自分たちがしていることがどんな意味があるのか、
後付けで辻褄あわせするのではなく、
本当に必要なものを抽象度の高いレイヤーから考える必要があると考える。
人間として生きていくうえで窮屈に感じることや、
本来人間がしなくてもよい作業の代わりとして、
現在の時点でコンピュータが機能できる面も多いと思う。
これを人間が時間をかけてやることは本当にもったいないと感じる。
現在に存在している仕事が本当に人間がやる価値があるのか、
人間として生きていくうえで本当人間が考えるべきことは他にあるのだと感じる。
そのために、
人々が本来的に余計であるモノや仕事のために作られた仕事に関して、
考えなくてよい状況を実現するためには何をすればいいのか、
どんな問題を解決すればいいのか考えてゆこうと決めた。
②世の中のどんな人でも生きるため活力の動機が何であるかを
常識にとらわれず自覚すること
常に世の中の情報をキャッチすることも大事である。
- 人がなにを考えているのか?
- なにを幸せと考えているのか?
- それになにが生きる活力になっているのか?
市場を調査する必要がある。
だが、昨今では誰の視点や立場に立つかということや、
マーケティング戦略がどうこうと言われているが、
本当に他人の立場に立って見ているのか。 あやしい。
結局はビジネス戦略という枠にはめられた段階での、
満足の解決しかしていないのではないか?
そこで一旦ビジネス的な思考から離れて見て、
自身の根底にある幸せや満足について考えてみてはどうだろう?
まつもと氏のお話で
「取引で成立し得るのはwin win かno deal 」
というお話をいただいたが、
まさにその通りでお互いにメリットを感じることがキーである。
ということは、
まず自分が自分自身がどういう人間で、
なにを幸せと感じるのかを理解しないとならないのだと思う。
高次、広義の意味でwin-winであることが望ましいからである。
自分に自信をもって信じることができれば他人にも優しくできる。
自分を犠牲にして心の底から本当に他人を救うことができるだろうか?
まず、人々がこの社会で言われている
- 正しい
- 素晴らしい
- 一人前の人間
に思考停止して合わせることがそもそも正しいのか?
自分にとって本当に目指す姿なのか?
生きる活力がわいてくることなのか?
それをまず理解し、それがどんなことであっても周りが否定しない。
(犯罪や暴力などどの時代でも他人を傷つけることは別だが)
そのような環境をつくっていくことが私の使命だと考える。
そのために自分が今すぐにできること
それは
- 先人の知恵をつかうこと
- 自分の頭で考えること
私はエンジニアとして世間が認めるスキルを持つ必要がある。
そして先ず、
すべきことは先人の知識を頂いてしまうことだ。
先人が考えたことをなにもしなくても使えてしまう世の中である。
幸いなことに、
職人業と異なりロジックや仕組みを理解することに集中すればよいし、先人に会う必要もない。
エンジニアとしてのアドバンテージであり、使わない手はないだろう。
そして何より知識を使って自分なりに考えること。
これがただ知識を蓄えることとの違いである。
自由意志は証明できないが、人間は個性があるから面白い。
ここによって差が生まれる、
自分がエンジニアである本当の意味が出てくるのだと感じる。
まず、
自分がどんな人間なのか理解し、
エンジニアとしてはどんな役割ができるのか?
その役割は他の誰かと同じであってはならない。
というのがわたしの信念である。
考えると同時にそれを実現するための技術を手に入れることに邁進する。
今回のイベントを通して、
エンジニアとしての自分が生存していくために目指すべき形を、
思い直すことができた。