新卒のウェブデザイナーが研修を通して分かったこと

こんにちは。デザイン部のShunsukeです。クインテットに新卒入社して1年と少しが経ち、ようやく部の一員になったと感じる今日この頃です。

デザイン部では唯一の新卒社員ということで、今回は私の入社前から現在までの動向をお話して、少しでもクインテットや我々デザイン部のことを知っていただければ幸いです。

ウェブデザイナーを志すまで

そもそも、なぜ私がウェブデザイナーを志したのかお話させていただきます。結論から申しますと、ウェブデザイナーはその名のとおりインターネット×モノづくりを生業としているからです。

元々モノづくりが好きで、何かを生み出す仕事に就きたいと考えていました。大学では英語・IT・メディアを専攻しており、当時は商品開発に興味を示していたものの、具体的な就職先として受けてみたい企業が見つからない状態でした。
大学4年の後期に、「なんとなく面白そう」という感覚で「Webサイト制作実践」という授業をとりました。その授業のオリエンテーションで「こんなサイトが作れるようになります!」と紹介された、某スポーツブランドの素敵なサイトを見たことがウェブデザインとの出会いでした。
「インターネットとモノづくり、これしかない」と躍起だって、大学と並行してウェブデザイナーになるための専門学校「デジタルハリウッド」に通いました。

クインテットとの出会い

デジタルハリウッドに半年通った後、卒業制作としてサイトを制作。そのサイトを企業向けにプレゼンする採用イベント「クリエイターズオーディション」に参加しました。
クリエイターズオーディションは、「プレゼンに興味を持った企業側が発表者に声をかけて採用を行う」という、当時では珍しい形のイベントでした。
そこで声をかけてくれた企業の一つがクインテットです。ありがたいことに、10社を越える企業からスカウトをいただきましたが、私はクインテットに入りたいと思いました。きっかけは2つです。

自社サービスに惹かれた

クインテットは「美容医療の口コミ広場」「女美会」の2つの自社サービスを運営していました。いずれも「信頼できる(価値ある)情報のみを世の中に届ける」という理念のもと運営されています。情報過多と呼ばれる昨今、信用は何にも代えがたい価値であります。信用で成り立つビジネスモデルの仕組みや、会社の理念に魅力を感じました。

他人のためになりたい人の集まりだった

声がかかってから、まずは会社説明会に行きました。
改めて自社サービスについての紹介があり、クインテットの「信用」を元にしたサービスの強みを再認識。
そして、デザイン部の紹介ということで部長の牛尾も登壇していました。

まずは技術系の施策の話がありました。
知識はあったものの実際に使ったことのないSass(SCSS)を業務に導入していたり、レスポンシブウェブデザイン用の独自フレームワークを構築していたりと、技術へのアンテナが高い印象でした。未知の技術でも、有用そうであればどんどん導入していく方針が感じられました。

締めの一言で「クインテットの社員として・・・」と一言おいてから、「仕事は、関わる人全員(クライアント、ユーザー、クインテット、社員)の利益にならなければ意味がない。デザイン部に限らず、全ての社員が人のために働いている。」と熱く語っていたことが決め手となりました。

入社、活気あるデザイン部

選考を経て、デザイン部に新卒社員として入社することになりました。入社前から私の話がデザイン部に共有されていたようで、全員が入社を楽しみにしてくれていたことが嬉しかったです。

デザイン部の印象は、とにかくコミュニケーションが盛んで、活気が感じられることでした。技術系の記事やセミナー参加など、各々が仕入れてきた情報はほぼ毎日共有がありますし、勉強会の開催にも積極的です。また、品質向上施策の一つであるレビューによって全員の成果物が共有されることで、自分の中になかったアイデアをもらうことが多々あります。

余談ですが、およそ3ヶ月に1回のペースで、デザイン部全員で夕食に行ったりもします。ランチも含めるともう少しあるので、業務以外のコミュニケーションも盛んだと思います。

ウェブデザイナー研修

「自分の人生で最も辛い時期になる」

ウェブデザイナーとして私を育てるため、まずは部長の牛尾から「社会人・クインテットのウェブデザイナーとしてのマインド」と題して基礎研修がありました。
印象的だったのは「これから一年間は、自分の人生で最も辛い時期になるはず」という言葉でした。「なぜわざわざ新人に『辛くなる』なんて言うのだろう?怒られたりするのかな」くらいにしか思っていなかったですが、今思うと覚悟が足りていなかったと思います。

入社から半年間は、主に「美容医療の口コミ広場」で使用されるバナー制作を担当していました。研修としてバナー課題が用意されており、実案件はしばらくなし・・・と知らされていたのですが、入社から3日目でいきなり実案件のバナーを制作することになり、そこからはずっと実案件の対応でした。振り返ると、敢えてそうしたのかと思うくらいに、課題よりも実案件を積み重ねることがいい方向にはたらいたと感じます。

研修期間中は、バナー作成→研修担当の毛利によるレビュー→牛尾によるレビューという二段階のチェック体制で、配色・配置・余白・タイポグラフィなどなど、デザインの基本のキは実践的に身体で覚えていきました。特にはじめの3ヶ月間は「メインコピーとサブコピーの差がなくて目立たない」「意味のない余白や装飾がある」など、指摘の内容が初歩レベルのものばかり。

当然のことながら、入社前後も日々の学習には精を出していたのですが、入ってくる知識量とは裏腹に質の高いアウトプットが行えずに苦しみました。速度はない、品質は最低限・・・身体が理想に追いつかない、苦しい時期が続きました。

基礎研修にあった「辛い時期」の意味は、能力の低さから怒られるなどというものではなく、「思い通りにいかずに逃げたい自分と戦わなくてはならない」という、自身の根底にあるものが試されているのだと痛感しました。
これに気づき、私はこのもどかしさを「今だけの成長痛」と捉えることにしました。ウェブデザイナーとして、人として成長するためには、誰もが通る道であると。

デザインを楽しむ

レビューをひたすら咀嚼し、次のデザインに活かしていくことを半年ほど続けていると、レビューの質(内容)も変わってきました。「ここを少し傾けるとリアリティが出る」「彩度をほんの少し上げるとより生き生きする」など、不足の指摘からプラスαの指摘になってきたのです。

基礎ができてきたことで、よりデザインを楽しめるようになりました。重石が取れるようなイメージでしょうか。この楽しむという部分が重要で、楽しんでいると

  • 成果はさることながら、どうすればクライアントオンリーワンの良さを最大限出せるだろうか?
  • 1時間与えられているとしたら、まず50分で完成させて、10分間は質を高めるブラッシュアップに使おう
    ┗この部分を目に留めてもらいたいから、あえて思い切ったデザインにしてみよう
    ┗普段見ていた広告のイメージがこのデザインに近いから、取り入れてみよう

といった具合に、見える部分が広くなっていきました。

とにかく完成させることが目標になっていた最低限のデザインよりも、様々なことを考えてできたデザインの方が、人の心に響くのは当然のことでした。バナー(デザイン)を見たクライアントが「素晴らしい」と喜んでくださった時は、シンプルですがやはりこちらも嬉しいですし、ウェブデザイナーになってよかったと思える瞬間であります。

入社して1年

約1年間のウェブデザイナー研修を終え、現在はバナー制作だけでなくサイトの更新やLP制作、写真撮影なども任されるようになり、仕事のバリエーションが増えてきています。新しい仕事を任されるようになってもどかしさと感じることはありますが、嫌ではありません。やはり、研修期間中に得た「辛さやもどかしさは今だけの成長痛」だと思えるマインドのおかげでしょう。

一般的に、新卒2年目はまだ新人と言われる部類かもしれませんが、私は自分を新人とは思わずに日々仕事をしています。守ってもらう立場では、誰にも何の影響を及ぼせないからです。

「少しでも誰かにいい影響を与えたい」という、傍観者ではなく参加者の姿勢を持って日々を過ごすことで、周りの人々にいい刺激がいく。その刺激を、周り、会社全体・・・ひいては社会全体へと与えていける人間になることが自分のミッションだと感じています。


口コミメディア事業(美容医療の口コミ広場)

株式会社クインテット

口コミメディア事業(美容医療の口コミ広場)

株式会社クインテット
採用関連
76件
Tsubasa Mouri
2018.10.06

成長に関わる痛みというのは極論でいうといつまでも無くなることはないようにしたいものです。
特にデザイナーというものは成果物が記録として残しやすい職種でもあるため、半年前、1年前の成果物を見たときに、その時に最善だと思っていたものが、見返してみると「まだまだだな・・・」「穴だらけや・・・」と常に感じられることが大事だと思っています。

1年で1時代が過ぎてしまうWEBデザインの世界ですので、Shunsukeには周りに危機感を与えるようなクリエイティブを率先して取り入れていってもらいたいと思います!

Shun
2018.10.09

Tsubasa Mouriさん

コメントありがとうございます!

>1年前の成果物を見たときに、その時に最善だと思っていたものが、見返してみると「まだまだだな・・・」「穴だらけや・・・」と常に感じられることが大事
キャリアが関係しているのか、一年前はおろか半年前の成果物ですらそのように感じることがありますね。
「これで満足」となる日は来ないですし、どれだけ第三者の評価が高くとも「まだまだ」と思える気概を持って過ごしていきます。

No Name
2018.10.02

「辛さやもどかしさは今だけの成長痛」…なんだかすごく印象残る言葉でした。
新卒・中途、はたまた年齢に関係なく、新しい環境へ飛び込んだ者へ共通にあてはまる言葉だなと感じました。
わたしの場合、入社してからまだ1年も経っていませんが、その成長痛が慢性化しないよう注意せねばと思いました。

Shun
2018.10.02

なかがわさん

コメントありがとうございます!

仰るとおり、成長痛を越えた先にくるものを「慣れ」とするならば、悪い意味での慣れはさらなる成長の足枷になると思います。
初心を忘れずに、とはよく言ったものですね。

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