初の HR EXPO を終えて

先日、人生で初めて展示会というものに出展した。HR EXPO。
約2万人もの企業経営者や人事の方が来場され、ブースに立ち寄っていただいた方にPandoの説明を行った。

ちょうどこのEXPOの準備を始めるタイミングで、私は企業営業課のメンバーとなった。私はEXPOとウェビナーの担当。個人としても組織としてもどちらの案件も経験はなく、所謂ゼロイチでの立ち上げ。

経験がない、ということだけで充分なのに、正直に書くと、そもそも私は「チームで動く」ということ自体が初めてだった。
もちろん前職にも、営業でも人事でも同じ部課のメンバーはいた。でも明確に業務担当が分かれていて、誰かと一緒に物事を細かく共有して進めるというのはなかった。良くも悪くも自分次第で進めていた。

だからこそ今、上司から求められる自分の役割。自分が自分に求める役割。
上司が目指すチームの在り方。自分が思う組織の在り方…。
新チームとして最初の時期だからこそ、と必要以上に意識が強くなっていた部分もあった。タイトなスケジュールで走りながら、自分の中で余裕がなくなっていくのが分かった。
結果自分の段取りが悪くて他のメンバー、チームにも迷惑をかける。ちょっと考えれば想定し防げた点もカバーできない。思い描く絵とのギャップに反射的に反応し、冷静さの欠片もない発言もしてしまった。そんな自分自身に驚いて、後悔と後退を感じた。嫌悪感もふがいなさも申し訳なさも混ざりあって、それにまた混乱した。メンバーのおかげでどうにか準備できた。

タイトなスケジュールだったが、走った分、当日は「後はやりきろう」という気持ちで前向きに臨めた。

ただそれでもまだ懸念はあった。
例えば来場者。コロナの最中でも、わざわざ人の集まる場所に来るのか…。
もちろん運営側も会場も、そして出展社である私たち企業も細心の注意を払う。でも来場者はどれほど来るのか。その中からどれだけPandoに興味を持ち足を留めてくださるのか…。

蓋を開けてみると、「こんな状況だからこそ、今だからこそ来た」という方ばかりだった。経営者、人事総務、企画経営、情報システム。働き方や組織改革に個人的に関心がある方も興味を示してくださった。
昨年開催したという同展示会よりも、確かに来場者数は減っていた。でも来場された方は部署役職に関わらずみな真剣で、今のままじゃうちの会社は良くない、変わるために何かヒントはないか、とマスク越しでも分かるくらいに前のめりの方ばかりで、プレゼンにも熱が入った。

今回、実はチームの目標とは別に、個人の目標を定めていた。毎朝共有していた目標ではなく、メンバーに発表してしない、完全に自主目標の数字。
メンバーの声かけや情報共有のおかげもあり、自分でも3日間の中でブラッシュアップし、自主目標は達成できた。それは一つ良かった点だと思う。


プレゼンでは、業種業態も役職所属も異なる多くの方から、それぞれの組織が抱える課題感を聞くことができた。 前職で新卒採用と教育研修を担当していたこともあって、特に人事担当の方の話は深く共感できる内容ばかりだった。世の中の企業や人事が内定辞退や若手社員の離職などに課題感を持っていることはデータ上知っていたけれど、実際に話してみて本当にどの企業・業界でもシビアな課題なんだとリアルに感じられた。一方で、自分の知らない世界の話を聞けたことも刺激になった。


今回は採用やビジネスマッチングも含めた「組織力強化ツール」として出展したが、Pandoはそもそもプラットフォームサービスで、人や組織の未来を実現できる仕組みとツールが備わっている。だから企業だけでなく、大学生や教育家、アスリートの方まで幅広く利用されている。
Pandoの魅力はいろいろあるけれど、私は個人的に、使い方に正解がない所=自分で好きなように自由に可能性を広げられる所が良い所だと思っている。
 
学習院大学のラグビー部は、PandoのECサイト機能と会員機能を利用してOBから年会費を入れて頂く仕組みを構築。年々増えるOBのリスト管理や入金管理、情報共有ができるコミュニティサイトとして昇華し、利用してくれている。
入社して初めて上司のアポイントに同行したとき。上司がそう紹介していて、目の前に座る先方担当者の方と同じく、隣の席で私も内心びっくりしたのを覚えている。
就活生の面接をしていたとき、いわゆる「工夫する力」なんてものを多方面から判断し評価をつけていた。でもこういったリアルな工夫、あるものを活用して新たな価値を創る力は履歴書や面接ではなかなか分からない。大学生の柔軟さってすごいな、この可能性と活動をもっと広げる手伝いができるんだな、と入社3日目で思ったのを覚えている。
サービスの開発側が想定もしていないような使い方に可能性を広げてくれるのは、プラットフォームならではだと思う。
 
同じように、企業に対してもさまざまなニーズに柔軟に、その企業ならではの使い方ができる。同じビジョンを持つ学生と出会い、繋がり、協賛したりクラウドファンディングの応援をしたり、メッセージのやり取りをしたりすることで他のサイトでは見えない部分を互いに知り、深く理解していける。認知度アップにもつながるし、BtoBでの繋がり創出、ブランディングにもつながる。
自己理解して、自己開示した先にある、そこから広がる輪は際限ないと感じる。

会社として発信するだけではなくて、一般社員が発信することで、「この人と働きたい」「この会社面白い」を伝えられること。
これは企業競争の中で、「個」にスポットが当たる社会で、これからもっと大切になると思う。
AIやIoTにしても、これだけ発達発展していて、もう単純なスペックや金額での比較には限度がある。じゃあそれ以上に他社との差別化をどうするか。そこで働く人の中身で選ぶ/選ばれる時代だと思う。企業とか学生とか関係なく。

…と考え出すときりがないが、振り返ると、こういう話や、考えや意見を伝えたかったし聞きたかったな!!!と思う。
プレゼンできる時間は限られているし、Pando自体従来のサービスとは根本的に考え方・仕組みが違う。伝えるには一言二言では足りない。でも相手の方の話ももっと聞きたい。知りたい。より深く、分かりやすく伝えられるようになりたい。なる。

初めてのEXPOは、終わってみればたくさんの熱量ある企業担当者・代表の方と直接お話でき、純粋に楽しかった。
なんの曇りもなく、「これがやりたい」と言って活動してどんどん実現するパワフルな学生さんの活動を応援するのも楽しいけれど、いま所属している企業営業課は、ビジョンある社会人の先輩、経営者の方とお会いすることができて日々勉強させていただいている。会う方みんなエネルギーがあって、有難いことにこちらまで元気を頂ける。

今回のEXPOでも、麺食の杉原様が来場されていたようで、お時間を割いて私たちのブースに来てくださった(!)
杉原様は積極的に大学授業私たちのイベントにも参加頂いていて、社内にも学生にもファンが多いです)

杉原 伸次

0723帝京大学・磯山ゼミ参加

杉原 伸次
麺食Way

8/27(木) 【Web開催】ビジョンマッチング~ビジョンで繋がるインターン合同説明会~

【公式】Pando運営

0827株式会社クインテット主催・オンラインインターン合同説明会参加

杉原 伸次
麺食Way

これまで直接お会いしたことはなかったけれど、私自身いつも記事を読んでいて個人的にファンだったので、思いがけず念願のご挨拶の機会だった。推しのジャニーズアイドルを目の前にして感無量で何も言葉が出てこないファン」のように、たどたどしい単語しか口から出てこなかったが、お会いできてとっっっても嬉しかった。

杉原様だけでなく、会期中はクライアントさまや取引先企業の方など、来場者以外の方も多くブースに来てくださった。たくさんの人に支えられていると改めて感じた。

誰も明日の世界がどうなっているか分からない中で、もう今の組織形態のままで「うちの会社は変わらないから」なんて言っていられない。そしてそれはもちろん個人でも同じだと思う。危機感を持って、何かヒントはないかと来場して、真剣に話を聞いてくださった方。そんな代表・社員がいる会社はとても幸せだと思った。

話を詳しく聞きたい、と言ってくださった方に、アポイントのお約束も多々頂いた。一人一人に向き合って伝えていく。


Qwintet life
182件
粟本 邦幸
2020.10.01

本物には本物がよってきます。益々の活躍を期待しています。

Yuka.I
2020.10.02

ありがとうございます。一つ一つ積み重ねて参ります。

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