私は小さい頃から色々なことに興味を示す子供でした。中途半端な行動力はあったもののそれは自分の興味に向いており、行動原理はすべて自分に向かっていたように思います。
成長してからもそれは変わらず、大学に入ってサークルを決める段階でもこの団体に入った段階でもそうでした。
そのようにただ単純に自分の興味から入ったにも関わらず、レアスマイルの活動は私の大学生活にとても大きな影響を与えてくれました。
私はこの団体の活動に何らかのメリットを与えているのだろうか、そして財力も特別な能力もない私がカンボジアの子供たちにできることが本当にあるのだろうかと思ったことも何度もあります。ですが仲間たちの努力する姿や出会った子供たちの笑顔を見る度に、私という小さな存在がくよくよ考えるよりも、今自分に出来ることを精一杯やろうと思うことが出来ました。
私は私が何のために、誰のためにこの活動を続けているのか、と問われたらはっきりとした回答をすることができません。それはもしかしたらまだ見ぬカンボジアの子供たちのためかもしれないし、今まで出会ってき子供達の笑顔を守るかもしれないし、ずっと一緒に活動してきた仲間達を支えるためという身近で小さな目標のためかもしれません。ですが一つだけ断定できるのは、私はこの団体で活動するうちに初めて心から自分以外の誰かの役に立ちたいと思い、誰かのために行動したいと思えるようになった事です。
大学生になってたくさんの貴重な経験や初めての体験をしましたが、自分が本当に良かったと思える体験のほとんどはこの団体を通してのことだったように思えます。
引退まで残りわずかとなってしまいましたが、ここで得られたものは私の一生の宝であり、この団体に所属できたことをずっと誇りに思い続けます。