人間は何気ないことで傷つき、何気ないことで幸せな気持ちになることが出来ます。
僕にはそんな何気ない日常を過ごすことの出来る大切な場所があります。
大学で所属しているボランティアチームのRealizeです。
僕がこのチームに入ったのは一年生の春学期の初めでした。
入った当初は笑顔の絶えない賑やかなチームだなとしか思いませんでした。
しかし、ボランティア活動や仕事をするときは真剣に取り組み、しっかりと結果を残すことの出来るメリハリのあるチームでした。仕事の出来る先輩達をみて自分もそうなりたいといつしか思うようにもなりました。
先輩達といろいろな体験や話をし正直、毎日が楽しすぎて本当に大学生活が充実していました。
二年生になり、僕は家の都合で大学を辞めるか、辞めないかという話になりました。
僕は十分遊びきったもうこれ以上やることはないし、そろそろ潮時なのかと思い、その話を親にしようとしたとき、自然と涙が出てきました。
最初はなぜだか自分でもわからなかったけど、ただ頭の中にはRealizeのみんなで笑っているいつもの風景がよぎるばかりでした。
そこで初めて、Realizeが”僕の居場所”であること、そして僕はそこから絶対に離れたくないということに気付きました。
何気ないあの場所が僕にとって何より大切で、何よりも大好きだということに気付くことが出来ました。
それからは死に物狂いで大学を続ける道を探し、いまではちゃんと大学を続けることが出来ています。
春休みが明け久しぶりにRealizeのみんなに会ったときみんなは家族のように温かく迎えてくれました。
辛いときに支えてくれる人たちがいることがどれだけ嬉しいことか、改めて実感できました。
そんな居場所が僕にあることがなにより嬉しいし、これからも僕はこの居場所が大好きです。