*以前僕が記事で取り上げていただいた際のものです。
|たくさんの「ふるさと」をもてる時代に僕がしたいこと
現在僕は、新型コロナウィルスの影響もありリモートワークを中心としたインターンシップという形ではたらいています。
そこで気づいたのは、リモートでできるなら、場所を選ばずに働くことができる。つまり、地域にいなくても地域で挑戦することができるということです。例えば東京にいながら地方の中小企業と働くことができるというように。
この度、ふるさとで挑戦したいという学生を応援したいという思いで学生兼業という「働き方」を推進していくことになりました。
大学生の立場から見たときの「地方=ふるさと」とはどんなものなのか、地方で挑戦するとはどういうことなのかを考えてみましたので、今回はその中でも”たくさんの「ふるさと」を持てる時代に僕がしたいこと”と題して、お話できればと思います。
|僕の地元、愛知県犬山市
僕がしたいことのひとつは、僕の生まれ育ったまちである犬山市の「空き家問題」を解決することです。
現在犬山市でも他の地方都市と同じように、人口減・高齢化により、町の中に空き家が目立って来ています。
僕は、幼いころから犬山市で生まれ育って来ました。現在全国で地方活性化が叫ばれている中で、犬山市の実情や現状を一番間近に見てきました。
そして僕が思ったことは「自分の町を良くできないのに日本を良くできるはずがない」ということです。
誰かがこの問題を解決してくれるのを待っているのではなく、自らこの問題に向き合っていこうという思いをもち、僕がしたいことは「地域住民に根ざしたまちづくり」であり、空き家を「犬山市民の”ため”の拠点」として活用していくことです。
大切なことは、一人でやってもその効果は限定的なので、一緒にやってくれる人を作ることです。
これはまちづくりの本質だと思います。まちを作っていくのはそこにいる人達です。
そこにいる一緒にやってくれる人達をつくることが「まちづくり」につながるのだと思います。
もちろん空き家で生まれた場所は犬山市民だけのスペースではなく、犬山市民とそうでない犬山に訪れてきてくれた方々が交流出来るような場を作りたいと考えています。
*現在こちらの空き家改装事業はcovid-19などによる社会情勢を踏まえて休止中です
|岐阜のNPOで修行
もうひとつのしたいことは「魅力的な地方の中小企業のひと」と「全国の面白い学生」をつなぐことです。
このふたつをつなげられたときに、大きなインパクトを出せる気がしています。
ここで重要なことは、”ひと”と”ひと”をつなぐことです。
さらに言えば、経営者やその会社の社員の方たちの「ひととなり」、プロジェクトに参画したいと言ってくれる学生の「ひととなり」をお互いがしっかり見て、そのうえでお互いがつながることを大事にしていくことです。
単純にプロジェクトに参画してもらいたいということではなく、
「この経営者、この会社のひと達のもとでなら一緒にはたらきたい」という学生と
「こんな面白くて熱意のある学生となら一緒にはたらきたい」という地方の中小企業のひと達をつなぐことです。
このように、昔と比べて”ひと”と”ひと”がつながりやすくなったときに、より多くのひとが多様な形で挑戦できる環境が作れるのではないかと思います。
あなたにとって「ふるさと」とはどんなものでしょうか?
親戚のおじいちゃんおばあちゃん、近所のお兄さん、自分の母校、学校の帰り道に通っていた駄菓子屋さん、、
それぞれ人によっていろいろ思い浮かべるものがあると思います。
僕の生まれ育った土地、愛知県犬山市は、ただ犬山市という土地が僕にとっての「ふるさと」ということではなく、その土地にいる「ひととのつながり」が僕にとっての「ふるさと」です。
ひとのこころを本質的に豊かにしあわせにするものは、物質的なものではありません。
ひとのこころを豊かに幸せにするものは、「ひととのつながり」です。
自分の尊敬するひとと一緒にはたらくことや、自分の気の置ける友人と一緒に遊んだりすることで、ひとのこころは豊かになるのだと思います。
つまるところ僕が言いたいのは「ふるさと」とは物質的なものではないということです。
「ふるさと」とは心情的なもので、誰にでもあるものだと考えています。
|“わかもの”が挑戦する土壌
「わかものが挑戦しやすいまちづくり」
これはNPO法人G-netで掲げているビジョンでもあり、僕の掲げている達成したいビジョンでもあります。
様々なツールが出てきて多様なはたらき方を選べるようになり、自分のやりたいことを、一歩踏み出せば実現できそうな、そのような可能性が大きくなったときに、より挑戦しやすい場所はどこなのかと考えたときに、僕が一番可能性があると思う場所は「地方=ふるさと」です。
地方や地域にはいま課題がたくさんあります。
しかし、これは決して悲観的なことではなく、むしろ”わかもの”が挑戦するための余白があるということです。大事なのは僕たちは「課題の数だけ挑戦」できるということです。
そして「ふるさと」の数だけ挑戦できます。
|終わりに
はじめにもお話したように、学生の新しい働き方の選択肢として「学生兼業」を考えています。
今後「多様な人が、多様な形で、挑戦できる」という仕組みを作っていく中でモデルのひとつになると信じています。
学生・社会人にかかわらず、挑戦したいひとが挑戦できる仕組みを作っていくことが僕の目標です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。