路上生活者の方達をみて、ホームレスになるのは怠け者だからだとか、仕事をしていないから自業自得だ、などと言う言葉を投げかける人がいます。しかし、そのような言葉で片付けていい問題ではありません。
仕事をしたくてもできない人、一生懸命働いても路上生活から抜け出せない人などもおられます。一人ひとりに人生があり、それぞれが路上生活をする理由や背景を抱えて生きておられます。 そのような方達が、少しでも日本の地域社会へ移行することに携わりたいと考えています。
そのため、路上生活者や生活保護受給者の方々に社会参加ができる機会を設定し、釜ヶ崎の路上生活者に対する社会の理解を深めると共に、路上生活者にとって長期的な居場所や生きがいになることを目的とする活動などを行っています。また、地域のお祭りに参加したり、路上生活者の方々と直接お話しすることで、私自身も学びを得ることは多いです。
近年、我が国の路上生活者は年々減少していますが、路上生活の長期化、高齢化は深刻な問題となっています。関心がなければ、なかなか目に留まらないトピックですが、私たちのこれからに全く関係ない問題ではありません。
