最初の保護猫 きなこ

今日は団体ができるきっかけとなった猫の話をします。

大学1年の6月に、ある友人が大学に隣接する公園で捨てられた子猫の兄弟を見つけました。友人に連れられて私はその公園に行ったところ、兄弟の片方はすでに死んでいて、残された方もすぐに死んでしまいそうな目をしていました。どうにかこの子だけでも助けたい、そう思って動物病院に連れて行くことにしましたが、私は猫アレルギーなので、猫に触れたことがなく、どのように触ればよいか悩んでいたところ、その子猫が歩いて自分に寄ってきました。

動物病院に連れていったあと、自分の狭い家に持ち帰り、子猫と私の奇妙な共存関係が始まりました。なにも猫のことを知らなかった私にとって、それはとても新鮮で、すごく責任を感じる生活でした。部屋の家具の配置、自分の座る場所全てが子猫によって変えられ、学生証はボロボロにされ、鳴き声で夜眠れず、ストレスに感じることもたくさんありましたが、朝目覚めた時に自分が寝ているベットまでよじ登って寝ているのを見て、自分が今この子の親なんだから、ちゃんと大きくなるまで見守ってやろうと強く思いました。また、帰った時にあいつが死んでいたらどうしようと不安を感じて学校に行かない日もありました。

ですが、この生活は思いの外すぐに終わりました。自分の友達の双子の妹の友達の女の子が里親になりたいと願い出てくれたからです。特に里親を大々的に探していたわけでもなかったので、里親が見つかったことにはとても驚きました。その子は実家が高知にあり、家族で見守りながら飼うことができるとのことだったので、自分が飼い続けるよりもずっと良いと思い快く引き渡しました。今思えばこれはとても幸運なことです。私たちの活動で里親探しをすることがあるのですが、里親というのは滅多に見つかるものではありません。

私は宇宙が好きで、その頃NASAが発表したアルテミス計画にちなんで、子猫のことはテミスと呼んでいましたが、今ではテミスはきなこという可愛い名前をつけてもらっています。今でも里親になってくれた子とは連絡をとっていて、きなこの可愛い写真を送って来てくれます。それを見るたびに私はあのテミスとの日々を思い出し、これからも猫のいる生活によって人と猫の幸せを作っていきたいという初心を取り戻すことができるのです。



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