てくねこ淵上です!

こんにちは、てくねこ副代表の淵上です。

この記事では私が猫保護活動に関心を持ったきっかけについてお話しさせていただきます。

私は幼い頃から興味や願望はあったものの、家庭のペット飼育ダメ法に抗えず、昨年の初夏にある猫と出会うまでは、動物とは縁の無い半生を送ってきました。

昨年6月上旬頃、現てくねこ代表の宮崎が、大学の隣の公園で親猫に置き去りにされた子猫を連れて帰ってきて面倒を見始めたのが全ての始まりでした。彼が猫を連れて来た時、私もその現場に居合わせていましたが、初めは正直「厄介なことしたな」と思ってしまいました。一度命に関わってしまえばもう簡単に後戻りはできません。”猫を拾って育てる”というのは万が一手に負えなくなった時、辞めてもいいような易しいチャレンジではないのです。

私たちはただの大学生で、それぞれ1人暮らしをしていて、捨て猫をどうにかする時間も知識もお金もありませんでした。「かわいいから」とか「かわいそうだから」など、感情的な軽い動機で連れて帰ったとしても、どうしていいか分からずあたふたして、結局最後は猫に無駄に辛い思いをさせて、自分自身も罪悪感に苛まれる、惨めな終わり方をすることが多いのです。そういうことにならないために、私の家でも捨てられた動物は連れて帰ってはいけないルールがありました。私自身も大人になるに連れて命の重さや難しさを知って、動物を飼うことに自信を持てなくなっていました。だからこそ宮崎が子猫を連れてきたときは、なんでわざわざそんな後戻りの効かない大仕事を引き受けるんだと閉口しました。しかし彼は初めから強い覚悟を持ってその子猫を連れて来たのだということだったので、私は大人しく見守ることにしました。

宮崎は弱っていた子猫を病院に連れて行くところから始め、ミルクを飲ませ、家を作り、知識は無かったものの、愚直に精一杯面倒を見ていました。部屋で飼い続けるのは様々な事情を踏まえて難しいと判断して里親を探し、見つけて手渡すまでの約2週間、彼は子猫の命を繋ぎとめました。私はそれを間近で見ていて彼に感服したのと同時に、このようなプロセスをたどって猫を救うことに何か大きな必要性を感じました。

この短くも濃厚な日々が後のてくねこ発足の伏線として、そして私が猫保護に関わることになる1つの大きなきっかけとして、私の記憶に深く刻まれています。