フレームレート?なんだそれ?

フレームレート(fps)という言葉を聞いたことがあるだろうか?
技術面ではあるが、重要であるのに意外に知られていないことだと思うので、それについて書いてみる。

フレームレートとは?
"フレームレート (Frame rate)は、動画において、単位時間あたりに処理させるフレームすなわち「コマ」の数(静止画像数)を示す、頻度の数値である。通常、1秒あたりの数値で表し、fps(英: frames per second=フレーム毎秒)という単位で表す。 " *
要するに動画はパラパラ漫画のように多くの静止画をつなげることで動画にしているが、その1秒間のコマ数ということだ。

通常は高いほうが好ましいとされるが…
一般的に、スポーツなどの動画のfpsは高ければ高いほどよりなめらかに見えるので好ましいとされている(iPhoneの初期設定では30fps)が、アニメや映画ではそれより低い24fpsが使われている。これはなぜだろうか?
もともと映画はフィルム撮影されており、そのときにfpsをできるだけ下げたほうが使用するフィルムを少なくできるので人間が動くように感じるできるだけ低いfpsを求めたところ24fpsになったと言われている(アニメも同じ理由で作画の枚数を減らせるという利点がある)。今となっては映画を30fpsや60fpsで撮ることができるようになったのだが、私達は24fpsに慣れてしまったからなのか、60fpsで撮られた映画に対して、動きが安っぽく感じるということが起こってしまった。

何fpsで撮るべき?
前述したように、映画を作るのにあたって最適なfpsは24fpsであるということになる。
しかしながらiPhoneやAndroidの多くのカメラアプリは1080p24fps撮影ができない。撮った動画をあとからfps変更できればよいのだが、fpsの性質上24fpsにするには24の倍数fpsで撮影した動画がないと変換もできない。iPhoneの場合標準カメラでは4K24fpsや1080p120fpsでの撮影ができるだが、今度は容量との戦いとなる。標準カメラを諦めてサードパーティー製のアプリを用いるか、容量が増えるのを許容するか、30fpsでの撮影にするか。とても悩ましい問題なのである。

* 「フレームレート」2021年3月18日 (木) 19:21の版)『ウィキペディア日本語版』