独自の価値提案を追求する

設立11年を無事に迎えられました。

弊社へ関わってくださった皆様、今後もご一緒いただける皆様へ、心より感謝申し上げます。

昨年より世界規模で新型コロナウイルスが広がり、多くの人々が大きな制限を受けることになりました。

誰も予測できないことでしたが、過去より金融危機や同時多発テロ、日本では東日本大震災、豪雨や台風といった数多くの自然災害など、枚挙にいとまがないことも事実です。

しかしながら、危機により窮地に追い込まれている企業がある中で、機会を見出し成長に繋げている企業もあります。

また、パンデミックを機に、人々は今までの習慣から、新しい習慣に適応せざるを得なくなります。

2000年代の事例を挙げると、中国でのSARSは、Eコマースの普及を加速させて、デジタル企業が台頭する機になったとも言われています。

この度のパンデミックで考えると、顧客の行動変化が短期的なのか、それとも長期的なのか、もしくは、既に存在していた状態が加速されたのか、を見極めて、企業戦略を再構築する必要があるでしょう。

新たな正常状態へ移行する期間は、正確に予測できないことが多く発生します。

その上で、危機対応へ臨む経営者の姿勢は最重要と考えます。

いかなる危機をも乗り越えて、進化し、成長を続けられる組織風土を創り上げるのは、経営者の役割です。

私もこの11年間で、常に正しい経営判断ができたかを自問自答しています。

経営理念、将来像、行動規範は存在するが、言葉だけが先行していないか。

目的を果たすための組織運営の採用基準に基づき、採用できていたか。

私たちが、なぜ現在の事業に関わるのかを全社へ周知徹底してきたのか。

私たちが、目指す立場、目指す場所、約束期日を全社へ周知徹底してきたのか。

先日、10年程お付き合いいただいている顧客経営者より、以下を問いかけられました。

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私たちが出会った頃、高橋さんはとにかく際立っていました。

近寄り難いほど、際立っていました。

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振り返ると、この言葉はここ数年間、顧客経営者や弊社メンバーから何度か問いかけられていました。

また、戦略の本質（マイケル E.ポーター）では、独自性の核を発見し、戦略を取り戻すことの重要性が提唱されていますが、昨年より私自身が最前線に立ち、国内西日本地域を開拓しながら、創業期と幾つも重なる出来事を体感しています。

創業時からの発展は、独自の戦略の成果であり、均一ではなく際立った強みが存在しています。

私もコンサルタントの一人として、顧客企業や経営者を担当してきました。

10年近く経過した今でも、当時の内容を話される顧客経営者の方々が多数おられることは、ありがたい限りです。

しかしながら、時間の経過と共に自社の規模拡大を目的とし、属人的な業務を軽減する方針に基づき改善を重ねながらも、自社が同業界企業に類似する状態になりつつありました。

そのため、昨年度より自社の独自性を再度見極めるため、自社の沿革を振り返っています。

現在の基盤となったコンサルティングサービスの内容は何か。

どのような顧客から評価されていたのか。

創業者である私と自社のビジョンをどのように発信してきたのか。

今回を機に、自社独自の強みの理解を深めて、自社を活性化させていきます。

そして、自社メンバーが更に際立ち、自信に満ち溢れていく組織風土を創り上げていきます。