今回は、5月に学校で実施した先生セミナーについてお話ししたいと思います!私たちTACTは5月に学校の先生を対象にLGBT+についてのセミナーを開きました。
開催のきっかけ
きっかけは、先生方の発言の中で嫌だなと感じることがあったことです。例えば、
「女の子なんだから。」
「オネエっているじゃん?」
と言った発言です。もちろんこれらの発言をした先生方に悪意があったわけではありません。しかし、その何気ない発言でも子どもたちには大きな影響を与えます。ふざけてオネエじゃん。おかまじゃん。といった発言を面白半分でしてしまいます。実際に私も小学校・中学校在学中よく耳にしました。そこで今回、先生方にLGBT+について知ってもらおうと思い企画しました。
セミナー内容
セミナーでは、主にLGBT+の主なセクシュアリティ、日本の現状、先生方に心掛けて欲しいことの3点について話しました。ここでは、先生に心掛けて欲しいこととしてあげた4つを紹介したいと思います。
- 彼氏・彼女→恋人・パトーナー
- 生徒の呼び方をちゃん・くんではなく、さんで統一
- カミングアウトした生徒がいたらまず受け入れる
- 使用を避けて欲しい単語(ホモ・おかま・レズ・おなべ・オネエ・そっち系)
セミナーを開催した感想
開催する前は先生方が私たちの意見に耳を傾けてくれるかどうか、先生方を上から見ているように聞こえないかなど不安ばかりでしたが、実際やってみて先生方が私たちのプレゼンテーションに聞き入り沢山質問をしてくれました。終了後、先生方からいただいた意見の中には「知らないことだらけだった。これからも頑張って」と言ったメッセージがありとても自信に繋がりました。さらに、セミナー後に授業内でLGBT+について話してくださる先生がいたりと、今回のセミナーは小さいものではありましたがやってよかったと心から思いました。しかし、その一方で日本の現状をマイナスな面ばかり伝えたことに対して明るい話題も欲しいと言った指摘をいただき、自分たちがこの現状を変えようとするが故に悲観的に捉えすぎていることに気がつきました。
今回のセミナーでは校内の先生方10人程度の前でしたが次回の開催は、職員会議での開催を予定しています。私たちがこの学校を卒業するまであと半年と少しですが、在校生やこれから入学してくる生徒がみんな学校に来ることを楽しみにできる環境づくりにこれからも励んでいこうと思います。