【ケアテックの意味】

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbf5aae9ed0d1af8adb4f9332b8b5b280cdf3a82
こんな挑戦をする女性起業家の方がいる。心から応援したい。
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5年前だったか、福岡市のお手伝いをして『福岡100』というプロジェクトを担った。
『人生100年時代の健寿社会をつくる100のアクション』が副題。
東京時代の人脈も総動員、気鋭の論客を集めた委員会を開催、渾身のレポートもまとめた。
https://100.city.fukuoka.lg.jp/
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その中で特に気持ちを込めたのが、「ケアテック」。介護や障害や人のケアをテクノロジーで解決する分野を打ち立てたかった。
厚労省時代から介護ロボットやデータ活用の振興を担当していたが、これを故郷九州で実装したかったのだ。
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でも、当時は、DXなんて言葉もなかったし、ケアの分野では、テクノロジーを入れるべきかどうか、やはり人の手がいいんじゃなかいか、温もりが大事だよね、というテクノロジーに関する「開国か攘夷か」みたいな論争が激しかった。
僕は「入れるしかない」「うまく入れようよ」という立場。
これを進めるには、コンセプト、何か新しい魂を創り出すような概念、言葉が必要と考えた。
そこで編み出した言葉が「ケアテック」。当時、フィンテックとかエドテックとか言われ始めた時期だったので、素朴にあやかって造語してみたのだ。どうでもいいことだが、たぶん、日本で初めて公式文書化したのはこの『福岡100』ではないかな、と思う。
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「ケアテック・ベンチャーの支援」という事項も『福岡100』に盛り込んだ。
その後、土俵を北九州市にも広げ、先端的介護特区の実装にもトライした(残念ながら、多くがお蔵入りしたが)。
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それから数年。この記事にあるように、「ケアテック」という概念がそこそこ普及してきた。
開国か攘夷か、の論争も、段々となくなってきた。
思ったより時間かかったが素朴に嬉しい。
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私が、「ケアテック」を打ち出したのは、こだわったのは、人材不足や省力化への対応もちろんのこと、それから、データドリブンの介護にしたいと思ったこともあるけれど、根っこには「介護の世界の方々の世界を広げたい」という夢があったからだ。
現場のプロたちは多種多様な技と判断力で、豊かなケアをしている。日本の宝。財産。
何十回と施設を訪れて、感嘆した。日本人の天職の一つではないかと思った。
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でも、なかなか、それが外に伝わらない。知られない。だから就職者も思うようには増えない。せっかく日本がこの分野で先行して、世界の(覇権)(標準)を獲れるかもなのに勿体ない。日本のモノづくり、技術と掛け合わせたらすごいことになると。
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テクノロジーは世界を広げる。
この記事のように、工学を学んだ人が「越境」して、ケアの世界に飛び込んでくる。
そしてイノベーションを生む。
今後、アパレルデザイナーやシェフや金融マンが介護業界にもどんどん入ってくる時代を思い描いている。
いろんな人と視点と知恵が交差して、その職場、業界はもっと面白くなる。日本が面白くなる。
「テクノロジー」はその扉を開くと信じている。
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それに、現場に「テック」が入ることは、経営者の前向きなメッセージにもなる。
話飛びますが、スシローやくら寿司に行くと、結構テック導入競争になってますよね。
なんだか、業界としての勢いというか、前のめりさ、攻めの姿勢を感じて楽しくなる。
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まだまだ書きたいですが、「越境」と「挑戦」で世の中変わると考えている。日本人はそれができるし、そうすれば世界とまだまだ闘える。
少子高齢化も、介護も、ピンチがチャンスになる。
宇井さんみたいな「越境」者たちを増やそう。


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