【痛快な対話】

母校の後輩との対話。
番外編の「勝手」進路講座として、39回生の孫泰蔵さんスペシャルを企画。
47回生の井上和久さんも交えて、鼎談させていただきました。
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泰蔵さんの1時間半の熱のこもった講演には、80名の中高生もかぶりつき。
少しだけ中味をご紹介すると、
これからの時代の激変を解き明かしながら、「未来を切り拓く能力」こそが鍵になる。
論理的思考はAIに代替されていく。世界は加速的に激変する。
だから、創造性、うのみにしない力、コミュニケーション、仲間との協働こそが最重要と。
「学校の先生は疑え」「他人に習うな」「常識を疑え」と。
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泰蔵さんの生き方は井上さんにも物凄いインパクトを与え、常に敬慕されている様子を知っていたので、愉しく、僕自身もすっかり話の虜になりながら聴かせていただきました。
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数百億の私財を投じて”人類の進歩”にビットする。
今の地球は”まだまだしょぼい”。
そんなメッセージが伝わってきて、
中高生にも、「そのうちバトン渡すから、早くこっちに来いよ!」
と伝えるかのような濃密なひとときでした。
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泰蔵さんの話で、私が強く共感したのは、その清々しさだ。
名声にも財産にも執着しない生き方。
人類と地球の進化のためには、どんどん”手放す”。
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「本来無一物」「放下著(ほうげじゃく)」は、私の心棒でもある。
生を粗雑にしてはならないが、ひとりの人生の毀誉褒貶は、
宇宙の歴史、人類の歴史を思えば、瞬きほどの時間にもならない。
だから恐れることも、こだわることもなく、生きていく。
コンフォートゾーンにいるときこそ危機感を抱け。
快適になったら、脱ぎ捨てる。
実に、痛快で、共感するところ多い時間だった。
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にしても、バーッと手が挙がっての高校1・2年生の質問がすごい。
「なぜ時代が、利己から利他に移ってきているでしょうか」
「AIと人類のいたちごっこはどこに着地するのでしょうか」
「明日死ぬように今日生きろ、という言葉をどう解釈しますか」
といった趣旨の質問に、対話はどんどん深くなり、禅問答気味な丁々発止のやりとり。
学生たちのけれん味のなさ、圧倒的な好奇心、時代の風を感じ取る嗅覚。
若者が輝けば、彼らの感性の蓋が開けば、日本と地球の未来は無限大に明るい。
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なお。
鼎談の中では、さんざ、現在の学校教育を信じるな、文系理系の選択なんて意味ねえ、魂がやりたいことに人生を注ぎ込め、的なメッセージを送り続けた3人だったので(笑)、
現に、日夜、受験指導に心血を注がれている白水教頭はじめ先生方に少し失礼だったかなとも思い、終了後、「今日は随分ワイルドな議論になってしまいまして失礼いたしました…」とフォローを入れた。
白水教頭先生は、じっと私の目を見て、穏やかに答えられた。
「いやいや、学生たちには、私たちを乗り越えていってほしいんです。」
そう一言仰った白水先生の目の奥が、温かさに満ちていて、なんだか胸が熱くなった。

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