自分の知らない世界に気づく

 コロナ渦でなかなかてらこやみなとみらいの活動ができない上、数少ない活動に参加できなかったこともあり、資金集めの意味もこめててらこやみなとみらいとつながりのある企業のセミナーに参加しました。7社の企業の方々に来ていただき、自分の将来の視野を広げることができました。

 その中に武蔵エンジニアリングという会社がありました。武蔵エンジニアリングという会社はディスペンサーの会社です。ディスペンサーとは、液体などを一定量出すことができる装置のことで、最近では、アルコールのボトルを一回押すごとに定量出てくるといったようなものが一番身近なものかもしれません。

 私がこの会社が印象に残ったのは、このディスペンサーがたくさんの電化製品を制作する過程で使われていることに気づいたからです。例えば、プラスチックの接着剤を定量出すために使われます。スマホなどに搭載される基板上をはんだ付けをする過程で、はんだを定量的に出すためにも使われます。その他にも、様々な用途があり、自分の使用している電化製品のほとんどの制作過程で使用されていると思いました。

 そこまでものすごいたくさんの場面で使われているのにも関わらず、私は武蔵エンジニアリングという会社、そしてディスペンサーという道具をそのセミナーの参加するまで知りませんでした。この時、私は自分が知っていることはかなり少なく、自分の考えが及ばないところでたくさんの知らない世界が広がっていることを感じました。そして自分が、自分の知らないさまざまな道具や発明に支えられていると思い、”見ず知らずの世界”の方々に感謝の気持ちが沸いてきました。

 現在、新型コロナウイルスで世界中でたくさんの問題が多発しています。その中で、てらこやみなとみらいの一員としてどのように事をすれば、地域ひいては世界に貢献できるか、私の中で明確に目標を立てることができてはいませんが、今行っている活動が子どもや地域に役に立ち、いつの日か、”見ず知らずの世界”の誰かがその存在に気付いてくれたらてらこやみなとみらいの一員としてはうれしいです。