エシカルツアー3日目はオーガニック農園見学を行いました。
私たちはバンコクから車で2時間ほどのカオヤイ山脈の麓にあるハーモニーライフ農園にお邪魔しました。ハーモニーライフ農園は「自然と人間の調和」を理念とし、製品の開発、オーガニック農園の経営、オーガニック農業の普及を行っています。5つものオーガニック国際認証を取得している非常に稀な農園です!経営者である大賀さんはアンリミテッドのメンバーが留学時にお世話になった方でその縁もあり今回のエシカルツアーで訪れました!
大賀さんから
医療機器メーカーに長く勤めていたところ、どんなに医療機器が進歩しても病気になる人は減らないことにジレンマを感じ、病気にならないためには安心安全な食材が大事、というところからオーガニック農園を始めたそうです。
私たちが普段口にする野菜の99%が化学肥料を使用しており口にしないことの方が難しいほどです。オーガニック最先端国とされているドイツでさえも96%の農家が科学肥料を使用しています。生活排水、工場からの農薬化学肥料は川に流れやがて海に流れますそしてその流れたものが魚やプランクトンの生態系を崩すことにつながります。農薬を使うことのデメリットはそれだけでなく、農薬を使うことによって虫たちをすべて死に、食物連鎖の1番先端にいる虫たちが死ぬことはそれを食べるほかの動物に影響します。これらの自然破壊や汚染によって100年で5万種類のいきものが絶滅したと言われています。自然を犠牲にしていく生活を続けることは人間が将来地球に住めなくなっていくことに繋がります。この状況を少しでも改善していくこと、野菜本来の美味しさを伝えること、オーガニック農園の経営を教えることで、消費者の意識は変わっていくとおっしゃっていました。
農園見学
農場はとても広くて全てを見て回ることはできませんでしたが、ほんの一部を見学させていただきました。大賀さんによると“土=微生物の塊”でこの土には約4〜5億もの微生物が存在するそうです。この有機微生物の働きこそがいろんな成分を分解し、虫が寄ってこない強い土を作り、作物を丈夫に育てる秘訣だそうです。研究の賜物の土のおかげで元気な野菜が育っており、野菜が元気であれば虫はよってこない!とおっしゃっていました。大賀さんは野菜を呼ぶ時に、人参さん、ゴーヤさんなど「さん」をつけて呼んでいて葉っぱ一枚一枚、野菜一つ一つが本当に愛情込められて作られていました。
オーガニック料理
最後に農園で作られた野菜をふんだんに使った料理をいただきました!
人参の葉っぱの天ぷらやモロヘイヤで作られたヌードルなどハーモニーライフ農園さんでしか食べることができないものを頂き、野菜の味が今まで食べていたものと全く違うことに驚きました!野菜が嫌いなメンバーも普段とは全く違うように食べていたのが印象的でした!
オーガニックやエシカルという言葉をどこか遠いもので、「意識の高い人のすること」と考えて敬遠していたところがあったのですが、農園見学を通して未来のためにすることであると考えが少し変わりました。メンバーの1人が「オーガニックの食品を選ぶこと、それは地球に寄り添うこと」であると見学中に言っていたのを今も覚えています。10年後、20年後、100年後に今身近にある自然がこれ以上悪化しないように守っていくための選択の一つであると感じました。
ATSUKO