あなたのボールでカンボジアとつながる【My Ball Project】

こんにちは！WFT3年の品川静です。


WFTは、サッカーを通したカンボジアへのサポート活動（国外活動）を行っています。
国外活動の内容も多岐に渡るのですが、今回はそのうちの一つの活動である、

①どんな企画？

My Ball Project（以下MBP）は、簡単に説明すると、
日本国内で使わなくなったボールを集め、カンボジアの子ども達に届けよう！
という企画です。

カンボジアの村の子ども達は、ボールを買うほどの余裕がない子が多いです。サッカー選手になりたい！という夢を持っていても、それに向けて努力することが難しい環境。また、WFTはこれまで、現地を訪れた際に数個のボールを小学校に寄付してきました。しかし、学校のものなので子ども達はボールに愛着を持てず、次に訪れた際には寄付したボールは無くなっている状況。また、子ども達も無くしたことを気に留めていない様子だったそうです。

このような現状を踏まえ、
・村の子ども達一人ひとりにボールを持って笑顔で思い切りサッカーを楽しんで欲しい！
・自分のボールに愛着を持ってものを大切にすることを学んで欲しい！
・日本の方々に、ボールという身近なもので国際協力ができるということを感じて欲しい！
という想い・目的のもと、この企画は始まりました。（現在は回収中の段階）

回収後は、現地に渡航できた際にメンバーが子ども達一人ひとりと交流しながら手渡しできれば、理想です。ただ送って子ども達にあげるだけでは意味がないので、子ども達が「自分のボール」に愛着が持てるような企画（名前を書き入れたり、オリジナルのペイントをしたり）も楽しそうだな〜！と感じます！


②企画を進める中で感じたこと

・企画内容に共感し、協力してくれる方が沢山いたことが嬉しかった。
実際に回収の声かけは、メンバーの知り合いや母校など、身近な人たちから始まりました。回収数の多少に関わらずみんなが協力してくれて、メンバー経由で多くの人からボールを集めることができました。特に、団体の入ったばかりのメンバー達が母校から「〇〇個ボールもらってきました！」と大量に獲得してきてくれたのは嬉しかったですね〜！
もちろんSNSを活用しての広報活動も行いました。ある時、それまで全く関わったことのない方からDMを頂き、「素敵な活動だから協力させてください！」とボールを寄付して下さいました。企画に込めた想いが伝わり、新しく共感してくれた方が増えたと感じた瞬間でした。
回収や声かけに協力してくれた皆さん、本当にありがとうございます。当初50個を目標にしていたボール回収個数も、今では130個を超え、現地に送るまでの保管場所に困るほどです！笑

・WFTは、個人がやりたいと思ったことを実現できる素敵な環境であること。
・企画案がみんなのアイデアでより良くなっていく過程が面白い！

2年ほど前、当時の国外プロジェクトに所属していた私は、「日本でいらなくなったものを回収し、現地を訪れる際にカンボジアの子ども達に届ける活動はできないか？」という「物資支援」のような案を出しました。カンボジアへのサポートを行っているとは言え、実際にサポートを行うのは年に多くても2回しか行けないスタディーツアーの時のみ、という状況だった当時、もっと日頃からカンボジアに向けた活動を日本でもしたいと思ったからです。（まだコロナ前でリモートでの支援・参加型開発などの考えが生まれる前のこと。）

物資支援というと文房具や服が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。これをWFTで進めるためにサッカー関連の物にしようということになったのですが、私の頭の中では最初は回収するものをボールに定めていたわけではありません。最初はスパイクやユニフォームも回収対象に挙がっていました。しかし、「スパイクやユニフォームだとサイズが合うという保証はなく、不公平が生まれてしまう」という意見が挙がり、ボールに絞ることにしました。また、国際支援をする上で陥りがちな「過剰なプレゼント」にならないように、渡し方には気をつける必要があるというご指摘も。

このようにして、ふわっとした案が【My Ball project】として出来上がってきたわけです。

どんな企画もそうですが、団体で進める活動は全て、誰かが発案したものをどんどん全体で具体化していって実現しているものだと思います。個人がなんとなく考えていることもメンバーの意見が合わさってより良い企画となり実現していく過程はとっても面白いです。MBPは、自分自身が出した「やりたい！」が初めて具体的な企画となって実現したので、思い入れがあります。当たり前に感じるかもしれないけど、「やりたい！」を実現できる環境があるWFTが素敵だなと改めて思うし、これからも一人ひとりの「やりたい！」を取り入れながら、メンバーみんなで活動を実現していって欲しいな〜！と思います！


それでは☺︎最後まで読んでくれてありがとうございました☺︎