友情

どうも！　小川です。

前回の記事では偶然の出会いについて話しましたが今回は昨年出会ったカンボジアの友達について話したいと思います。

2019年7月。

僕はカンボジアスタディーツアーのプロジェクトの一つ、

Dream Challenge Cup プロジェクト

の副リーダーを務めていました。大会の目的や概要などが決まり、いよいよ本格的に現地のチームに参加してもらうために声かけていこうという段階に入り、facebookを通して、カンボジアのサッカー関係者やチームのコーチに連絡を入れていこうということになりました。僕は過去に海外に住んでいたこともあり、英語がある程度できるので現地の人への連絡を担当することになりました。過去の大会に参加してくれたチームのコーチに紹介してもらったり、検索して新たなチームを見つけたりして、たくさんの方に招待メールを送っていましたが、その中の半数以上は反応がありませんでした。

しかし、ある一人が自分たちの大会に興味を示してくれてぜひ参加したいといってくれました。その方は貧しい地域にあるサッカークラブのコーチでした。彼自身、幼いころからサッカーをしていたが、整備されていないグラウンドでサッカーをしていたことや、ほかのチームと試合をする機会がなかったから、WorldFutの大会のように大きなスタジアムを借り、カンボジア全土からチームを集めて大会を開いてくれることは自分にとってもうれしいことであり、子供たちのとっては素晴らしい経験になるだろうと伝えてくれました。メッセージのやりとりをする中で彼は何度も

「君たちの活動は素晴らしい。本当にありがとう。」

と伝えてくれました。

自分たちが大会を開催する意味、自分たちが日々活動している意味をこの時、深く理解することができました。彼らのように貧しい環境にいてもサッカーへの愛を強く持っている人たちのために自分は活動しているんだと。

その後も日々メッセージのやりとりを続け、大会当日、僕たちははじめて実際に会い、ハグしました。彼は会ってすぐに僕に感謝の気持ちを伝えてくれて、改めで今日の大会を素晴らしいものにしようと意気込みました。彼のチームはよく組織されたチームで大会で順調に勝ち進んでいましたが惜しくも準決勝で敗れてしまい、選手たちは悔し涙を流していました。その姿をみて、彼らが本気で大会に臨んでいたこと、そして彼らに素晴らしい大会を経験させてあげることができたと感じました。大会後、彼から感謝のメッセージをもらい、また来年も参加したいといってくれて、ここまで頑張ってよかったなとDCCを終え、満足感に浸っていました。

今でも彼とは時々、連絡をとっています。残念ながら今年はコロナの影響で大会を開催することはできませんが、次回また彼に会う日が楽しみです。

最近こんなやり取りをしました。

そうすけ「あなたがサッカーを教えることに熱心で僕はとてもうれしいよ。きみの助けなしではビジョンを達成することはできないよ。」

彼  「僕は少ししか手伝えることはないよ。たくさんのことはできないけど、自分のベストは尽くすよ。」

 そうすけ「小さな積み重ねが大きな夢をとつながるよ。」

彼「僕は小さな人間だけどきっと大きな夢をかなえることができるよ。」

自分たちの行っていることもまだまだ微力だと思います。でも彼のようにコツコツ努力を積み重ね、子供たちが夢や目標に向かって挑戦できる環境を作っていきたいと思います。

ご精読ありがとうございました。