最近、"大人"になりました。

私は先月、28歳になりました。
私自身が老け顔ということもあって、
20歳の頃には「大人びているね」だったり「30代ですか?」とか、
「おっさんwww」なんて周囲から言われ続けてきました。

ただ最近になると、
「特にお肌の手入れは何もしてないですぅ」
とTV番組で語る美魔女と同じように、
本当に何もしていないですが、
自然に見た目の老け具合に年齢が追い付いてきました。

また、社会人としては5年目になり、
部下・後輩持つことで人から頼られる存在になってきました。
自分で言うのも気恥ずかしいですが、仕事上では中核を担うようになってきています。

こんな私を見て、
みなさんは、私を"大人"と形容する方が多いのではないでしょうか?

ただ、自分自身では「これからは"大人"として頑張ろう」と思ってしまう、
大きな転機を2つ迎えました。

これらの2つの転機について、
備忘録的のように自分勝手に、だらだらと、語っていきます。

1.そもそも、大人って何?

そもそも、大人とは何なのか。
理解するために、wikipediaで調べてみました。

〇十分に成長した人。成人。
〇考え方や態度が十分に成熟していること。思慮分別があること。

なるほど。
曖昧すぎて良く分かりません。
「十分に成長した人」って何なんでしょう?
謎です。

とりあえず、もう少し詳しく見てみると、
"大人"というのは、文脈によって定義が別れてくることが、
なんとなく分かってきました。

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〇年齢と身体
形式的には、例えば18歳や20歳などで線引きをして、
その年齢以上の人を「大人」に分類することが行われている。

〇精神的な成熟
考え方や態度が十分に成熟していること、思慮分別があること、としている。
別の表現では、目先のことだけに感情的に反応したり単細胞的に反応したりせず、
長期的・大局的なことを見失わず理性的な判断ができる状態、とも言える。
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簡単に言えば、年齢と身体、精神的な成熟があってこそ、
“大人”と表現するようです。

このことに納得はしつつも、
何か言葉が足りない、そんな感覚に陥っています。
言葉を付け足すとしたら、どんな言葉が適切なのか。
ない頭を振り絞って考えました。

2.がむしゃらに働きました
話は変わりますが、
28歳になって、自分の社会人人生を振り返りました。

社会人1年目は、
営業職としてとにかく一生懸命働きました。

もともとの能力が低いと自負しているので、
朝は誰よりも早く出社し、夜は誰よりも遅く帰宅し、
労働時間で結果につなげることを徹底しました。

…というより、
がむらしゃらにやるしか、やり方を知りませんでした。

それでも、がむしゃらに働いたお陰か、
当時の1年目の中では群を抜いた売上を作り、新人賞を獲得しました。

モチベーションの源泉は「誰よりも成長し、結果を出してやる」
ただそれだけでした。

しかし、28歳になった今、
振り返るとそれだけではなかったように思います。

例えば、
・褒められたい
・認められたい
・覚えた知識でアドバイスして、自分をブランディングしたい
・人の相談に乗って、親身になっている自分が好き

挙げれば沢山ありますが、
つまり、自己承認欲求の塊だったのです。

「giverとtaker」の話を聞いたことがあるとは思いますが、
私の場合は「giverに見せかけた生粋のtaker」
だったのではないかと思います。

こんな感じで、
3年間自らの承認欲求を満たすために、がむしゃらに働いてきました。

しかし、社会人4年目を迎えようとしたタイミングで、
自分自身のモチベーションを変化させる1つ目の転機が訪れました。
人事部への異動です。

3.誰かのために働くこと

現職に入社した当時、人材開発を専門に行う部署・役職がありませんでした。

私が新卒で現職に入社してから3年が経ち、
会社のフェーズとして内部人材の育成と採用に力を入れることになりました。

内部に人材開発・採用のスペシャリストがいなかったので、
外部からそういったプロの人材を引き入れたのです。

また、その流れで私にも白羽の矢が立ち、
採用担当者として人事に引き抜かれることになりました。

理由は恐らく、私が「No」と言わない体育会気質だったので、
バックオフィスに脚光が当たらない会社の内部事情を考えると、
都合が良かったのだと思います。

まあ、今ではこれを幸運に考えていますが、
当時はバックオフィスで働くことを、なんとも言えない感覚で受け入れていました。

いずれにせよ、
そこから1年間は人事の採用担当者として、
これまでと同様にがむしゃらに働きました。

ただし、これまでと違うのは、自分のモチベーションが変化していたことです。
「相手に喜んでもらうために仕事をする」
そんな風に考えるようになっていたのです。

「giverに見せかけた生粋のtaker」としては、大きな変化です。

営業の時には自分を中心として物事を考え、
自分の欲求を満たすためだけに仕事していました。

しかし、人生について本気で考え、

自分自身の可能性を模索している求職者を目の前にすると、

「その人の役に立てることはないのか」

「その人のビジョンを実現するために何が必要なのか」

と考えながら、自分の考えを吐露していきました。


時には、一人の求職者のために、

東京から大阪へと移動したこともあります。


大学三年生の就活の際に都合良く使っていたフレーズは

「誰かのために働きたい」。

これを心の底から言えるようになった転機でした。



4.○○を持ちました。

人事を1年経験した後、

前と違う部署ではありますが、営業職へ異動。


同じ営業でも1年目と違うのは、

より相手の悩みや課題、ビジョンに対して耳を傾けるようになったことです。


部下に自分が採用した人材が多いこともあるかもしれないですが、

より部下・後輩のキャリアについても、考える時間が増えてきました。


そんな営業職に戻って3ヶ月程度たったある日、

社会人人生で2つ目の転機が訪れました。


それは、家族を持ったことです。


恥ずかしい話ですが、

いわゆる、できちゃった結婚です。

喜びと驚きが同時に訪れる瞬間とは、このことです。


それからと言うものの、

相手両親への挨拶、両家顔合わせ、結婚式の準備、新居など、

1ヶ月ほどの急ピッチで決めることを決めていきました。


正直、激動の毎日ですが、

幸せな日々でもあります。


この日々の中で、

大きな責任を背負ったことを自覚するだけではなく、

「少なくとも、自分が関わりを持つ人の幸せに、貢献しよう」

そう思えるようになりました。


家族を持つことで、

想像以上に多くの方々が私個人の幸せを願い、

支援してくれていたんだな、とシミジミ感じています。


私が社会人人生でがむしゃらに働けたのも、

こういった、人の幸せを本気で願う方々がいるからこそ、

成り立ったのかと思います。



5.私の考える"大人"

改めて、"大人"って何だろう、

と考えると真っ先に思い浮かぶのは責任という言葉です。


責任と聞くと、

大変、辛い、面倒なものだと、捉える方もいるかと思います。

正直、私もそうでした。


しかし、家族を持った今は、

「誰かの幸せを作ってあげること」が責任だと捉え、

とても有意義なものだと感じています。


"大人"とは、こういった責任感を持ちながら、

日々過ごしているのではないかと思います。


"大人"となった今、

人の思いや考え、人生の目標を達成することを手助けしたい、

そんな風に考えています。


以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。