かっこよく働くために

「膝と膝を突き合わせる」
これは、1年ほど前に退職した上司が、
自身のコミュニケーション手法を説明する際によく使っていた言葉です。

物事を感覚的に捉える方だったので
言葉の意味を改めて聞いたことないですが、

要は、
「誰とでも正面切って会話をせい!」
「その人の本質に向き合えや!」
「自分自信をむき出しにせい!」
といった感じだと思います。

この言葉は、上司が座右の銘の如く、常々言っていたので、
今でも鮮明に覚えています。

また、
その時代と逆行するような、振り切った考え方に対して、
「かっこいい」とさえ感じていました。

なので、
上司のもとで働いていた当時、
人と真摯に向き合うために何ができるのか、
どんなアプローチがいいのか、
常に考えていたように思います。

ただ、
つい最近の自分を振り返ると、
小手先のコミュニケーションでやり過ごそう、
時折そんな風に考えてしまう自分がいました。

そうなってしまったのは、上司が退職した1年前。
「上司の代わりにもっと会社を良くしていこう!」と奮起し、
組織改革のために行動に移していましたが、結局は空回り。

自分自身の評価を下げるばかりでなく、
ある方とは軋轢を生んだだけでした。

そんな経験もあってか、今は自分の仕事にだけ集中して活動しています。
正直、以前と比較してプレッシャーは減ったように思います。

しかし、
本当にそれでいいのか、
今の自分は人に誇れるように生きているのか、
新しくできる家族に「かっこいい」と思ってもらえるのか、
そんな風に自問自答しました。

少なくとも、
こんな生き方をしているようでは、
自分に自信を持つことができませんでした。
最近家族を持つことで、そんな自問自答をしました。

今では、
少しでも「かっこいい」と思ってもらえるよう、
お客様、学生、先輩上司、社長に対しても、
再度、膝と膝を突き合わせ会話しています。
お陰で、少しずつ自信を取り戻してきたように思います。

つまり、
問題や課題の本質をとことん本気で考え、
裏側であーだこーだを言うのではなく、
正面切ってその人と会話をしていくこと。

私にとって、かっこよく働くとは、
たったこれだけだと考えています。