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ヒアリング調査および実地調査から見えた「玄洋校区の魅力と課題」
~TEAM BONDとモリトワによる「玄洋校区の地域コミュニティ」形成に向けて~
玄洋校区はこれまで宅地化が進んできた。それによって、新規の住民は増えて、その結果子ども達も増えて、住民からの満足もある。しかし一方で、同時代同加速度的な宅地化により、30年後、40年後には玄洋校区全体の住居が一気に老朽化することが危惧される。つまり、これからの玄洋校区で行う取組としては、長期スケールではこうした老朽化が訪れる未来に向けた循環型都市整備を行う。中・短期スケールでは、玄洋校区内にある豊かな自然を活かした心温まる地域コミュニティの維持、形成を行う必要があると思う。また私たち学生と地域の住民とが連携することにより、玄洋校区をさらなる魅力発掘の機会にさせてくれるのではないかと大いに期待している。連携による相乗効果として、九州大学生の知的活動の披露が玄洋校区の住民にインセンティブを提供する。一方で、九州大学生が地域コミュニティの形成に参画することで、教育、福祉への関心が高まり、学問的な素養を獲得できるだけでなく、実践活動も同時に行うことができるのではないか。長期スケールの取り組みには、行政にも入っていただく必要があり、学生によるアプローチでは手に余るだろう。しかし、中・短期スケールでの玄洋校区内にある豊かな自然を活かした心温まる地域コミュニティの維持、形成においては、我々学生は、積極的に参画できかつ、最大限の結果を残すことも可能といえる。
ココからは、中・短期的なスケールの取り組み「玄洋校区内にある豊かな自然を活かした心温まる地域コミュニティの維持、形成」へ学生が参画する前提で、その構想や目的観へ話を掘り下げていきたいと思う。
先日の現玄洋公民館長との会談および校区内での住民同士の交流風景より、
玄洋校区内のコミュニティには、「小・中・高生と年齢段階に応じた、遊び場が必要。若い世代同士の地域内での交流が必要ではないか」と思った。館長との会談にて、玄洋校区内の中・高生は、「部活と塾との両立で地域活動への参加が大幅に減る」という話を伺った。一方で、「地域の学校と住民との交流行事(例:校区文化祭)も定期的に行われていて、世代間交流はないわけではない」。つまり、ある種の枠組みの中で、世代間交流を生み出す仕掛け、そしてそれを可能にする小・中・高生が求める場を玄洋校区内にて演出する必要があるのではないか。先ほども述べた通り、山もあり海もあり、食材もおいしい玄洋校区内において自然美を活用した散策ツアーも、ある意味では小・中・高生が求める場に対して柔軟に対応できるので、効果的な空間演出アプローチの1つかもしれない。
次に、課題点として挙げるのは、「地域行事の運営者の世代交代が、スムーズに行われおらず、結果として運営者が歴任し続けて、行事運営における多様な価値創出機会の損失、加えて若い世代の地元に対する当事者意識を結果として育まない原因にもなっている」。よって、地域の催し事へ若い世代が参加することはもちろんながら、運営する側においても
若返りを促す仕組みを創る。ここで考案するのが、行事参加者と行事運営者の交流を、行事とは別の形で、定期的にセッティングする方法はアリかなと思う。さらに付け加えると、交流する両者の年代も、できる限り同世代でかつ子持ちといった条件を整えることで、参加者側と運営者側の立場を超えた親密な交流が生み出せるではないかと考えました。
ゆえに、まとめると
私たち(TEAM BOND、モリトワ)は、「小・中・高生向けの散策ツアーを企画し、特別な催し事ではなくPTA行事の中にも根付かせます。そしてもう一つ、同世代による地域運営者と参加者の交流(対話)の場を生むための、セッティングをします」。
TEAM BOND | ・小、中、高生向けの散策ツアーの企画構成や、PTA行事への導入アプローチをします。 |
モリトワ | ・対話というアプローチで、同世代の地域運営者と参加者の交流空間を興します。 |