ハンドベルとは

みなさんは、ハンドベルの演奏を実際に聴いたことはありますでしょうか。音楽室にあるカラフルな「ミュージックベル」とは異なり、ハンドベルの演奏を聴いたことがあるという方はかなり少ないのではないでしょうか。

今回は、そんな「ハンドベル」について詳しく解説したいと思います。 

私たちが演奏しているハンドベルは、正式名称を「イングリッシュハンドベル」といい、綺麗でかつ重厚な音が大きな特徴の楽器です。ベルには一つずつ音が与えられています。ピアノの鍵盤がすべてバラバラになっているイメージでしょうか。ゆえに、メンバーの心を一つにしないと演奏はできません。しかし、練習を積み重ねてそれぞれの音が調和したとき、音は美しい音楽となり、「天使のハーモニー」と言われるほどの至福のメロディーを生み出します。そして、演奏で得られる仲間との強い一体感も、この楽器の大きな魅力の一つだと思います。

ハンドベルは青銅製の鐘(キャスティング)と、鐘の中にある、音を鳴らすための振子(クラッパー)、プラスチック製の持ち手(ハンドル)からなります。同志社大学ハンドベルクワイアで使用しているMarmark社のハンドベルは、小さいもので約300g、大きいものになると2~3kgの重量があります。また、中の振子を回すことで鐘に当たる部分の硬さを選択し、音の響きや音量をある程度調整することが可能となっています。

 イングリッシュハンドベルの原型は、17世紀、イギリスのキリスト教の教会で、教会付属のタワーベルの練習をするために作られたといわれています。 時計がまだ高級品だった当時、人々は教会等に備え付けられている鐘の音で時刻を知りました。この鐘をきちんと鳴らすためにはそれなりに修練を積む必要がありましたが、練習の度に町中に鐘の音を響かせる訳にはいきません。そこで、手に持てるサイズの鐘に持ち手をつけた練習用の鐘、ハンドベルが生まれました。初めは練習用の楽器でしたが,やがて教会のミサなどで演奏されるようになり、教会の外でも演奏されるようになりました。

本格的に「楽器」として発展したのは、ハンドベルがアメリカに渡ってからだそうです。ただ振って鳴らすだけではなく、ベルをマットの上に置いたまま、クラッパーを指ではじいて音を鳴らす奏法(プラック)や、ベルをマットに打ち付けて音を鳴らす奏法(マルテラート)など、様々な奏法が考案されました。現代では讃美歌をはじめとして、いろいろなジャンルの曲を演奏するようになりました。私たちも讃美歌や流行曲、クラシックなどいろいろな曲を演奏しています。

「天使の歌声」ともよばれるハンドベル。
みなさんもぜひ、ハンドベルの音色を聴いてみてください。